いつも見ているだけだった、鹿のラッピング電車に初乗車!
2025年5月18日(日)、奈良に行く機会がありました。
奈良に行くときには、阪神なんば線と近鉄奈良線が相互直通運転を行っているため、いつもこの路線を利用しているのですが、この日は遂に、レアな列車に乗ることができました。

それがいつも通勤時などに、走っているのを遠目で見るだけだった、ラッピング列車。鹿と少女が、青空と緑の小山と草原の風景の中を走っていたり(若草山? 奈良公園?)

石灯籠が並ぶ春日大社参道や、周囲を紫に染める、満開の砂ずりの藤(春日大社)

紅葉の奈良公園などが描かれて、とても素敵な列車なのです。少女も鹿もとても可愛いし、奈良の風景や季節感も、魅力的に描かれています。
調べてみるとこの列車は、近鉄が2022年12月から運航を開始している「ならしかトレイン」という列車で、外国人にもわかりやすく「奈良に行く列車」として訴えかけようというのが元々の始まりだったそう。
素敵なラッピングのイラストを描いているのは、イラストレーター・「げみ」さん。オリジナルの書下ろしです。
車内も鹿への愛があふれている
今回初めて、この「ならしかトレイン」に乗ったのですが、内装にも驚かされました。

ドア一面が「げみ」氏のイラスト。そういえば、床も同じ色の緑で統一感がありますね。

座席シートにも鹿。ちなみにこれは優先座席で、緑の山と草原と鹿がデザインされています。

この写真の、列車右側の窓から車内を見てください。普通座席のシートは、鹿の背中をイメージした柄です。

車内吊り広告にもびっくりしましたが、よく見ると、鹿の形をあしらった特別なつり革が中央部に!

広告も鹿! 「奈良公園を訪れるお客様へ<鹿からのお願い>」とあります。最近の奈良公園を見ているので、これは日本語だけでなく、4か国語くらいの多言語対応をした方がいいのではないかと思いました。

私たちは車両の連結部近くに座っていたのですが、連結部にも鹿。連結部入口には、「通行時はご注意ください」と縦書きで注意書きシールが貼っていますが、よく見ると注意書きの下に鹿の絵が!

ドア部分にも「引き込まれにご注意!」という黄色いシールの上に、鹿のシルエット! 本当に徹底しています。
どうせなら、奈良まで行ってほしかった
こんなに鹿への愛にあふれている「ならしかトレイン」。これに乗っていれば絶対奈良公園に行く!と誰もが思う車両ですが、今回私が乗った列車は、各駅停車で東花園駅行でした。奈良(新大宮)に行く私たちは、泣く泣く大阪上本町駅で、この「ならしかトレイン」と別れて奈良行きの急行に乗ったのでした。
奈良から神戸三宮方向に走る場合は仕方ないとして、この列車は、奈良まで行った方がイメージ通りで良いのではないかな? せっかく奈良を大々的にアピールしているのだから、運行面で大変なこともあるでしょうが、奈良まで行ってほしいなと思いました。
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