松江の武家屋敷は見どころいっぱい! 松江城・八雲記念館との3館共通券が便利

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3館共通券がお得 電子チケットもあり!

2025年5月3日(土)、1泊2日で島根県に行ってきました。目的は、今年の秋に放映されるNHK連続テレビ小説『ばけばけ』主人公モデル・小泉八雲夫妻ゆかりの地を巡ること。まずは松江で念願のしじみ丼を食べた後

松江で憧れの大和シジミを食べたい! 季節の風蔵で再挑戦

2025年5月30日

いよいよ松江市内観光スタート! やはり最初は、小泉八雲記念館に行くことにしました。

記念館は松江城の近くにあり、昼食を摂った「季節(とき)の風 蔵」からは徒歩で20分少し。

お堀端を歩いて行くのもなかなか風情があります。この辺りは、「塩見縄手(しおみなわて)」と呼ばれる、松江市の「伝統美観地区」に指定されている通り。

ハーン(帰化して小泉八雲)と妻のセツが、この辺りを散歩していたのかな?と思いながら歩いていたら

風情ある邸の門が現れました。素通りするには余りにも存在感がありすぎる! ここは「武家屋敷」という、松江市指定文化財だった建物でした。入場料は大人400円。VISAタッチ決済ができるので感動していたのですが(松江市ではほとんどの観光施設でタッチ決済可能)、実は「3館共通券」を購入すれば(1,440円)、もう少し安く入場できたのです。松江城や小泉八雲記念館にも行く予定のある人はぜひ、購入してください。電子チケットも購入できます。

上級~中流武士の格式ある公的空間

この屋敷は、500~1,000石程度の藩士が、屋敷替えによって入れ替わり住んでいました。「塩見縄手」の名の由来となった松江藩中老(ちゅうろう 家老に次ぐ役職)塩見小兵衛もここに住んでいたそう。

中流~上流武士の屋敷なので、公私の区別が厳格でした。来客用玄関(式台玄関)から

玄関の間(従者の控室にも)を経て、

座敷に至る部分は、公的な部分。生活空間を通らずに、座敷に入ることができます。

釘隠しは九曜紋。書院造の座敷は格式があって、身が引き締まります。

庭も見えて、とても素敵。

この家の当主が、地図が書かれた巻物を広げて、お客をもてなしています。古文書が読めないので、何が書かれているかわからないのが、本当に残念!

生活感あるプライベート空間

私たち拝観者は式台玄関からではなく、

私的な玄関から入ります。

南側にある座敷の裏側(屋敷の北側)が、私的な空間。こちらは当主の居間。

どんな本を読んでるのかな?と見てみました。謡曲の本のようです。当主の趣味かな。

奥方の部屋も、鏡や箪笥など調度品が多く、生活感があります。

日々の生活に欠かせないトイレ=雪隠(せっちん)や

湯殿

台所の他、茶室(下)もありました。

「不昧(ふまい)公」と親しまれている大名茶人にして第10代藩主松平治郷(はるさと)が治めた松江では、武士や町人の間で茶道が盛んになったので、この屋敷にも茶室があるのですね。

簡素な庭園には、

この屋敷を明治期所有していた瀧川家から出た漢文学者・瀧川亀太郎(君山)の顕彰碑も。

これ位の屋敷になると、当然使用人もいます。これは長屋門の中間(ちゅうげん 荷物持ちや馬の世話などを務める武家奉公人)部屋。彼らは屋敷に出入りする人の監視や、客の案内にもあたっていました。

この時期らしく、隣の部屋には五月人形も飾られています。思った以上に見どころが多く、ラフカディオ・ハーンが憧れた武士の生活ぶりもよくわかって良かったです。

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