天守閣の構造が面白い!
2025年5月3日(土)、1泊2日で島根県に行ってきました。目的は、今年の秋に放映されるNHK連続テレビ小説『ばけばけ』主人公モデル・小泉八雲夫妻ゆかりの地を巡ること。「武家屋敷」や小泉八雲記念館、小泉八雲旧居を訪れた後、

松江のシンボル・松江城へ。
いよいよ天守閣の内部へ!と思ったら、行列ができていました。

やはり山陰地方唯一の現存12天守、その中でも国宝の松江城は人気ですね!

ふと芝生を見ると、戦国武者がいる! まつえ若武者隊のメンバーかな?と見とれている間に、無事に入場。

まず地階。ここには井戸がありますが、現存天守では唯一、天守内にある井戸なのだとか。元々深さ24mあったのですが、現在は半分埋められています。

天守の地下はこんな感じ。籠城に備えて、塩などの物資が貯蔵されました。地下の柱には、松江城が国宝になる決め手となった祈禱札(築城の年が記載)の複製が掲げられていたのですが、見落としてしまいました。残念!

続いて1階へ。ここで印象的だったのが、この「天守最大柱」。松江城が築城されている時には、全国でも築城ラッシュで木材が不足し、姫路城のように中央に大きな「心柱(しんばしら)」を建てることができませんでした。そのため、2階分の短い「通し柱」を配置して、天守を支えているのだとか。確かに「最大柱」にしては、小ぶりかも。
階段が急で滑りやすい! いざという時の防御策も
現存12天守の1つだけあって、階段がなかなか大変でした。だんだん急になり、木の階段が狭くて滑りやすいのです。登るのも降りるのも慎重になるので、少し時間がかかりました。
まぁ天守閣は、城の中では最後の砦だろうし、階段が楽だったら困りますよね。

1階と4階にあったのが、階段の引き戸。水平の戸を閉めると、階段の開口部が閉じられます。この引き戸が使われることはあったのかな?
天守閣らしい設備と宍道湖の眺め
2階には、天守閣らしい石落とし。

天守閣内部にはたくさんの柱があって、天守を支えていました。

そしてやっとたどり着いた最上階! 本丸地上より約30mの高さです。

宍道湖(しんじこ)が見えました。

よく見ると、湖の中に小さな島があります。あれが宍道湖唯一の島で、小泉八雲も愛した無人島「嫁ヶ島」。

姑にいじめられた若嫁が、凍った宍道湖を渡って実家に帰る途中、氷が割れて湖に沈んでしまいました。それを哀れんだ水神が一夜にして島を浮かび上がらせ、嫁の亡骸を湖面に引き揚げたのだとか。
宍道湖や嫁ヶ島を背景にした夕日は、とても美しいとのこと。今まで何回か松江を訪れているのですが、まだ一度も夕日を見たことがありません(この日も雨でした)。いつか評判の夕日(日本夕日百選に選定)を見てみたいな。
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