インパクト大! ムスビの御神像
2025年5月4日(日)、一畑(いちばた)電車の「松江しんじ湖温泉駅」から直通の急行列車に揺られること45分ほどで、終点の「出雲大社前駅」に到着し、出雲大社の境内へ。
前回参拝したのが14年前なので、記憶があまりないのですが、この像には覚えがありました。

いったいこれは、何だろう??? こんなに大きな像で、たくさんの人が見ているのですが

境内にあった案内図には、全く何も書かれていないのがびっくり!(赤い「現在地」のすぐ近くです)

14年前も、インパクトが大きかったからだと思うのですが、撮影していました。
出雲大社公式HPによると、この像は「ムスビの御神像」。

大国主神が、海の彼方から光が飛んで来るのに遭遇し、その光が自身に宿る幸魂・奇魂(さきみたま・くしみたま)であることに気づき、

両手を上げて、幸魂奇魂から「おかげ」を受け取り、縁結びの大神になったシーンを表しているのだとか。
ちなみに「幸魂(さきみたま)」は、運によって人に幸を与えたり、収穫をもたらす働き。「奇魂(くしみたま)」は、奇跡によって直接人に幸を与える働きであり、知識才略、学問、技術を表すそうです。学問や技術が習得できるのは、その人の努力の賜物でもあるけれど、神々の奇跡の要素も大きいのですね。
「2礼4拍手1礼」で拝殿参拝
この像のすぐ近くに銅の鳥居があり、拝殿も見えてきました。1963(昭和38)年に建てられた、戦後最大の木造神社建築なのだそう。

出雲大社の参拝作法は「2礼4拍手1礼」。やはりここでお祈りするのは「良縁祈願」でしょうか。

良いご縁に恵まれて、仕事も、これからの人生も順調に進めますように。

それにしても、しめ縄が立派! 長さは6.5m、重さは1tもあるそうです。
「出雲大社の大しめ縄の下からお金を投げて、はさまると縁起がいい!願い事が叶う!」と聞いたことがあり、14年前に参拝した時は挑戦している人もいたと記憶しているのですが(私は投擲力&コントロールに自信がないのでそもそも投げません)、今回はとてもたくさんの人が参拝しているにもかかわらず、誰も投げていませんでした。実はこれはただの都市伝説らしく、神様に対して失礼なことだったのです。投げなくてよかった。

ここはご祈祷をしてもらう人たちの入り口でしょうか。実は小泉八雲(当時は帰化していなかったので、正しくはラフカディオ・ハーン)は、来日したその年(1890年)、外国人として初めて、本殿への昇殿参拝を許されているのです。特別に許可された人以外は、日本人でも本殿に昇殿することはできませんが千家尊紀宮司の案内により、本殿内部や宝物、神火をおこす様まで紹介してもらったのです。うらやましい!
彼のこの体験が、日本人の魂の奥底にふれた感動となり、その後の名作の数々にもつながっていくのですね。ここも松江同様、小泉八雲ゆかりの地なのでした。
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