「風の盆」のシーズンでなくても「おわら節」が見たい!
2025年8月4日(月)12:47に越中八尾(やつお)駅に到着し、炎天下の中、徒歩で町の中心部を目指した私たちは、老舗の蕎麦屋さんで昼食を頂き、
「おたや階段」は見逃したものの、「日本の道100選」にも選ばれた「諏訪町(すわまち)本通り」など、古い面影を残す美しい町並みや、八尾町ならではの店を見て回った私たち。
念願の「諏訪町(すわまち)本通り」と美しい町並みを見ることができた夫はすっかり満足し、そろそろ帰ろうと言い出しました。でもちょっと待って! やっぱり八尾町と言えば、個人的には「おわら風の盆」なのです。あの哀調を帯びた胡弓の調べを聞きたいし、編み笠を被った男女の踊り(優美だけれどどこか幻想的に感じます)を見てみたい!
ということで、「八尾おわら資料館」を訪れました。入場料は、大人1人210円。

計画性のない町歩きなので、坂の町を上ったり下りたりしてかなり汗だくになっていたのですが、涼しい館内の映像展示室で、「おわら風の盆」の映像(10分ほど)を見ていると、ホッと生き返る思いです。調べてみると、風の盆シーズンでなくてもおわらを生で見るチャンスはあるようですが、この資料館で映像を見るのもいいなと思いました。
見どころある「おわら資料展示室」
この資料館は、「おわら中興の祖」と呼ばれる初代おわら保存会会長の医師・川崎順二(1898~1971)の

自宅及び病院だった場所にありました。

1階は、川崎順二のもとを訪れた多くの文人墨客たちの書簡を張り混ぜて作った「おわら屏風」。日本画家の堂本印象や声楽家の藤原義江など、私でも聞いたことのある有名人が!

川崎は有名な日本舞踏家に、おわらの振付けを依頼し踊りの育成に力を注ぐなど、私財をなげうって廃れかけていた風の盆やおわらを再興したそう。資料館横には、別の場所に建てられていた「越中おわら発祥の地」碑がありますが、発祥の地というよりも、ここは「再興の地」の方がふさわしいかな。

有名人だけでなく、地元の青年グループ(全員長男で、家業を継ぐため地元に残る)とも川崎順二は交流し。おわらの歌詞には、青年たちが作ったものもあるのだとか。

2階は、おわらの歌詞や踊り、地方(じかた)=音楽といった要素についての紹介。

おわらの衣装も

各町ごとにそれぞれ異なっており

パネルだけでなく、立体地図と人形でも紹介されていました。可愛い!

三味線や

胡弓、

おわらの歌詞や

振り付けなども詳しく紹介されていました。やっぱり生で見てみたい!

帰りの新幹線の車中にあった冊子でも、「おわら風の盆」が紹介されていて

八尾の町やおわら資料館に行ってよかったと思いました。いつか絶対、祭の期間に行ってみたいな!
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