一昨日、読売旅行のバスツアーで、関ヶ原を訪れました。
目的地は「花伊吹」というお店で、団体客向けのレストランや土産物が充実し、飛騨牛グルメも楽しめました。
このお店のすぐ近くに、「関ヶ原ウォーランド」という施設があります。昔、テレビで見た『歴史発見 城下町へ行こう!』という番組で、ここが紹介されていました(「徳川家康 天下獲りの秘密~関ヶ原の合戦 その舞台をゆく~」)。
バスツアーでも関ヶ原ウォーランドに入ったのですが、入り口横の小部屋で、ビーフステーキ肉をA5サイズの小さな袋に詰め放題するというのが目的でした。
これだけで帰るには、余りにももったいない!
せっかく関ヶ原に来たのだし、バスの出発時間まで少し余裕があったので、ダメ元で添乗員さんに尋ねてみると、出発時間に遅れなければ、関ヶ原ウォーランドに入ってもいいと言ってくれました。
ビーフステーキ肉(約100g)が10枚、満杯に入ったA5サイズの袋を持ったまま、いざ関ヶ原ウォーランドへ!
見学可能時間は20分
関ヶ原ウォーランドは、関ヶ原観光株式会社が運営する博物館です。
敷地は約30,000m2あり、屋外には関ヶ原の戦いを、200体以上の戦国武将のコンクリート像で再現している。これは、東軍、西軍の陣地を史実に基づいて再現したものであり、旗、陣幕も当時のものを再現したものという。コンクリート像は、徳川家康、石田三成、大谷吉継、小早川秀秋、湯浅五助などの武将もあるが、多くは足軽、鉄砲隊などである。これらのコンクリート像は浅野祥雲が製作したものであり、リアルでありながらユーモラスな像である。
入場料は、大人500円です。
ステーキ肉を詰め込んだ袋を持った私達が、入り口でチケットを購入すると、読売旅行のバスツアー客だと察したスタッフの男性が、「時間大丈夫ですか?」と心配してくれました。
見学可能時間は、わずか20分しかありません。
当時実際に使用されたという貴重な甲冑や、足軽達の武具や身につけていたお守りなどが展示されている「武具甲冑資料館」は、泣く泣く見学を断念。
今度いつか来るときに、と思うのですが、JR関ヶ原駅から、徒歩で25分かかるそうです(車だと5分)。
レンタサイクルで来ようかな。
どこかユーモラスな戦国武将達
このウォーランドの最大の特徴が、屋外に再現されたコンクリート像による合戦絵巻。
場内には、戦国絵巻を語る男性のナレーションや、効果音が流れ、臨場感たっぷりでした。
激しい合戦シーンなのだけれど、コンクリート像がどこかほのぼのしていて、ユーモラスな雰囲気です。
作者は浅野祥雲氏で、とても有名な方でした。
作品は中部地方を中心に800体近くが現存しており、ほとんどが身長2メートル以上の人物像(仏像)で、コンクリートの表面にペンキで着色され、一箇所に集中して林立することが特徴である。リアルさ・稚拙さ・ユーモラスさをあわせ持った作風で、一度見たら忘れられない強烈さから一部で人気を博している。
この施設がオープンしたのが1964年(昭和39年)というから、もう50年以上経っており、昭和の香りが満載です。
コンクリート像も少し古びており、乱暴に扱わないよう注意書きもありました。
有名な戦国武将の像があちこちにありますが、外せないのは大谷刑部吉継、小早川秀秋、石田三成、徳川家康です。
刑部さまの最期のシーンがありました。
でもちょっと遠い‥‥。
そのすぐ横には、小早川秀秋の像。
「アンタのせいでな~、刑部さまは酷い目に遭うたんや!」と言いたいところです。
石田三成の本陣も見ることが出来ましたが、島左近のお姿は見えず。
探している時間もなく(左近さん、ごめんなさい)、先へと進みます。
やっぱりノーモア関ヶ原
ついに家康の本陣に到着。
井伊直政も、戦場を駆け回っているのかと思ったら、ここにいました(やっぱりイケメン)。
でも正面を見てびっくり。
湯浅五助さん(大谷吉継の重臣。主君の介錯をし、その首を命と引き替えに隠し通した)が首だけになっている!
徳川家康が、首実検をしている場面でした。
よくこんな怖ろしいことができるものです。
でも戦国時代なので、女性でも生首をたくさん見たら、慣れてしまうのでしょう。
確か『おあむ物語』にそういう記述があったなと思い、後日調べてみました。
物語の主人公・おあむ達が敵の生首に死に化粧を施していたのは、さっき訪れた大垣城内部での出来事、しかも関ヶ原の戦いの時だったのです(大垣城を見学した時には、すっかり忘れていました)。
家康の本陣近くには、生首を運んでいる足軽達の像もありました。
やっぱり、こんな光景が日常になって欲しくない。
なぜか武田信玄の亡霊の像が、戦場に現れて訴えています。
ノーモア関ヶ原!
出口には、番組取材時にここを訪れたピエール瀧さんの写真や色紙があり、懐かしさに感動しながら20分間の見学を終了しました(また再放送してくれないかな)。
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