桂離宮の参観は、ハードルが高い?
桂離宮や修学院離宮は、往復はがきによる事前申し込みでないと参観が受け付けられないとずっと思っていました。
ちょっと面倒だし、当日の天気もわからないのに事前に申し込むのは勇気がいります。
ところが先日の土曜日(2017年6月17日)、娘から連絡があり、桂離宮を当日券で参観しないかと提案されました。
当日券で桂離宮に行けるなんて、初耳でした。
その時の桂離宮見学の様子はこちらです。
調べてみると、昔ながらの往復はがきによる予約以外にも、方法はあるようでした。
桂離宮参観の大原則
- 乳幼児を含め、18歳未満の参観は不可
- 申し込める人数は4人までで、代理人(旅行業者など)による申請は不可
- 月曜日は参観休止(月曜日が国民の祝日に関する法律に規定する休日となるときは,翌火曜日が休止日)
- 年末年始(12月28日~翌年1月4日)や行事等の実施で支障のある日は参観休止
- 参観は日本人係員による約60分のガイドツアーのみ。外国人観光客にはオーディオガイドあり。
- 参観開始時間は9:00、10:00、11:00、13:30、14:30、15:30の6回
- 1回のガイドツアーの定員は35名
なお、私も知らなかったのですが、参観は無料でした。
宝物館などを含めると2,000円近く必要な寺院や博物館が多い中、宮内庁は太っ腹ですね。
ちなみに、京都には昨年大河ドラマの主人公となり、男性か女性かで世間を騒がせた井伊直虎や井伊一族にちなむ博物館(井伊美術館)もあります(ここは大人1,500円)。
当日予約の方法
2016年8月10日から、参観希望者の利便性をより高めるため、当日受付が開始されました。
この制度が始まってからまだ1年も経っていないため、私達は知らなかったというわけです。
当日受付が可能なのは、午後の3回(13:30、14:30、15:30)のみ。
桂離宮ガイドツアーの定員は35名ですが、午後は15名が事前受付枠、当日受付は20名プラス事前申込数に空きがあった場合はその人数となります。
午後の見学時間では、当日券枠の方が事前申込枠よりも多いということがわかりました。
11時から現地で整理券が配布され、満員になり次第、受付は終了します。
1回で4人まで申し込めるので、参観希望者全員が並ぶ必要はなく、代表者が並ぶだけでOK。
私達の場合、娘が並んでくれました。
整理券の受け取り、および参観の際は、本人確認のための身分証が必要です。
娘は余裕をもって9時過ぎに現地に到着し、見事整理券番号1番をゲット。
同じころに他の人も並び始めたようですが、10時頃に現地に到着するくらいでいいのではないかということでした。
よほどの悪天候でもない限り、11時ではすでに行列ができているそうです。
娘が並んでくれたこの日はとても天気のいい土曜日だったので、やはり11時に行っていたのでは、整理券はもらえなかった可能性が高いと思われました。
なお桂離宮は自然豊かな場所なので、早くから並ぶ場合は、虫よけやかゆみ止めはあったほうがいいでしょう。
事前予約の方法
一方事前予約は、よく知られている往復はがきによる方法の他、インターネット予約(宮内庁のホームページより)、宮内庁京都事務所参観窓口での予約(受付時間は8:45~17:00)があります。
申し込めるのは参観希望日の3カ月前の1日から(インターネット予約ならその日の5:00~)というのは共通しています(往復はがきなら消印有効)。
例えば11月10日に参観希望なら、8月1日から予約受付可能です。
往復はがきの場合は、希望日の1カ月前の日の消印有効(11月10日希望なら、10月10日消印有効)。
インターネットの場合は、希望日の3日前の午後11時59分まで(11月10日希望なら、11月7日午後11時59分)。
窓口受付なら、希望日前日まで(11月10日希望なら、11月9日17:00)。
宮内庁京都事務所は、京都御所乾御門(烏丸今出川から烏丸通を南に下ったところ)の近くにあります。
この場合も、全員が並ぶ必要はなく、代表者だけが申し込めば十分です。
当日券申し込みと同様に身分証明書が必要ですが、その場で許可証が発行できない可能性があるため、返信用の郵便はがきを持参する必要もあります。
往復はがきやインターネットではすぐ定員がいっぱいになってしまい(抽選もあり)、宮内庁京都事務所に出向くという(ある意味面倒な方法が)予約が取りやすいのだとか。
予約がとれたかどうかの結果案内は、往復はがき予約の場合は3週間後、インターネット予約の場合はメールで翌日以降に届くようです。
ちょっと往復はがきは遅いですね。
当日受付では午後しか参観できないため、午前中しか時間がない場合は、事前予約が必要です。
でも色々な方法があることを知っていれば、旅行プランにも幅が広がることでしょう。
私達の桂離宮見学の様子は、こちらをご覧ください。
桂離宮を造営した八条宮についても紹介しています。
京都の名庭園といえば、桂からも近い嵐山の天龍寺もいいですね。
天龍寺は特に紅葉の時期が美しいので、一度訪れてみられて位はいかがでしょうか。
今回気づいたこと
今回私は、頭から「桂離宮を当日いきなり参観なんて無理じゃない?」と決めつけていました。
でも娘はあきらめず、公式HPで最新の情報にアクセスし、この方法を見つけてくれました。
何事もあきらめず、信頼できるところから最新の情報を提供してもらうと道は拓けますね。
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