ライオンの入り口
シーギリヤ・レディの見学を終えた私達は、らせん階段を下りて、再び岩山を登る道へ。
やがて広場に出ると、大きな動物の前足が!しかも爪が鋭い!
夫は象だと言うけれど、どう考えてもおかしい。
ランジェナさんに確認するとライオンでした。
現在は前足の一部しか残っていませんが、以前はライオンが大きく口を開けて座る形になっていて、これが宮殿の入り口になっていたのではと考えられています。
シンハラ語でライオンの喉という「シンハギリヤ」が「シーギリヤ」に変化したのだとか。
最後の難関! 本当に怖い階段
ここから階段を上るのですが、これがかなり怖いです。
階段の隙間から下界が見えて、高所恐怖症には怖さ倍増。
子供が泣き叫んでいたのもわかる気がします。
ちなみに降りる時は、景色はいいですがやっぱり怖いです。
手すりにしっかりとつかまり、極力下を見ないようにして昇降しました。
まさに手に汗握る思い。
あともう少しで頂上です。
天空の王宮 カーシャパ王の夢の跡
やっと高さ195mの岩山の頂上に到着! やったね!!
やっぱり眺めは最高です。
森の中にいる象のように見える右下の岩は、エレファント・ロックと呼ばれます。
ピドゥランガラという、石窟寺院のある小さな岩山も見えました。
頂上の面積は1.6haあり、王宮や兵舎、住居、ダンスステージの跡がありました。
登るだけでも一苦労なのに、建築資材をどうやって運んだのかな?
きっと膨大な労力が注ぎ込まれたことでしょう。
ところでここは、とても風が強い場所でした。
写真撮影も髪に苦労しましたが、風にあおられてしまいそうで、ちょっとスリルがありました。
カーシャパ王はこの吹きすさぶ強い風の中で、何を考えていたのかな?と考えてしまいます。
少し下ったところには、とても立派な王のプールがありました。
岩山の下の庭園でも感じたことですが、貯水や水道の設備が整っていないと造れないでしょう。
そしてこれが、カーシャパ王の玉座。
この場所に「天空の城ラピュタ」を重ね合わせる人が多いようですが、なんとなくわかります。
権力を握っても、彼は孤独で心が休まらず、こんな無茶な工事をしたため、人々からも憎まれていたのではないでしょうか。
カーシャパ王の物語をドラマ化したら、なかなか面白い作品になるかもしれません。
さよならシーギリヤ・ロック
あの怖い階段を降り、ライオンの入り口に戻ると、外国人旅行者は行きとは別の道を通ります。
ここにはカーシャパ王が会議を開いていたという、四角い石の広場もありました(写真はありません)。
さらに降りると、コブラ岩という大きな岩。
さらに降りると駐車場に出ました。
トゥクトゥクに乗ってここに来た場合は、この辺りでガイドと交渉することになるのかな。
まだ9時ですが、チケットオフィスにはもうこれだけの人がいました。
やっぱり早起きは三文の得。朝早くに観光できて、本当に良かった。
最後に撮影したシーギリヤ・ロックの写真です。
それにしても、ガイドブックなどでよく見る、上空から撮影したシーギリヤ・ロックは、ドローンから撮影したのかな?
気球や遊覧飛行があれば、面白いのになと思いました。
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