象の孤児園とは
ピンナワラの象の孤児園は、キャンディの西30km、サバラガムワ州ケーガッラにある施設です。
ジャングルで親を亡くしたり、群れからはぐれてしまった子象たちや、けがや病気などでジャングルで保護された象たちが、ここで暮らしています。
現在は約100頭の象がいて、生育したり元気になった象は、その後寺院や象使いの元へと引き取られていく仕組みになっているそうです。
1975年にスリランカ政府の野生生物保護局によってランブッカナのマハオヤ川沿いにある10haほどのココナッツプランテーションに設立されたのが始まりだとか。
料金はスリランカ人だと大人100ルピーですが、外国人だと大人2,500ルピーです(イー・ツアーズのツアー料金に含まれていました)。
このお金が、施設の運営を支えているようなので、象たちの餌代金の足しだと思って支払いましょう。
私達が訪れた時には、象が1頭、トラックに載せられていました。
この象は、この孤児園に連れてこられたのかな? それとも、引き取り手が決まって、新たな環境へ旅立っていくのかな。
象の孤児園のスケジュール
- 9:00~9:45 果物の餌やり
- 9:15~9:45 授乳
- 10:00~12:00 川での水浴び
- 12:00~13:45 果物の餌やり
- 13:15~13:45 授乳
- 14:00~16:00 川での水浴び
午前の部と、午後の部で象も入れ替わりがあるようです。
本当は、赤ちゃん象がミルクを飲む様子など見てみたかったのですが、私達の列車はキャンディ近郊のペラデニヤ駅に30分遅れて到着したし、コース行程表には最初から授乳見学は考慮されていませんでした。
迫力満点 象の大行進!
授乳見学はできなかったけれど、水浴びに向かう象の大行進を見ることは出来ました。
象使いさんを乗せた象が先頭です。
昨日象のモニカちゃんに乗った時に感じたのですが、象は意外と、足が早い。
楽しい川での水浴びだ!と、賢い象はわかっているのか、大股で、すたすた歩いていきました。
続いて象たちが、象使いさんと一緒にぞろぞろやって来ました。
さらにしばらくすると、今度は象使いさんもおらず、鎖にもつながれていない象が、ぞろぞろやってきたのでびっくり。
この象たちは、よく人に慣れていて、鎖をつけなくても大丈夫な象たちだそうです。
鎖をつけず、のびのびと道を歩いている象を見るのは、多分初めて。
すぐ近くまで来てくれて、すごい迫力でした。
ペラヘラ祭の、盛装した象たちのパレードもすごかったけれど、自由な象たちの行進には、とても心が癒されました。
孤児園の内部
行列を見た後は、孤児園の内部を見学しました。
緑あふれる広大な園内ですが、このような表示もありました。向こうに何かあるのかな?
前方をよく見ると、大きな象や立派な牙がある象がいます。
まだ十分人に慣れていない象たちでしょうか。
象のお食事タイムを見学
ミルクや果物をあげることはできませんでしたが、象が餌を食べているところを、じっくり観察することができました。
最近動物園にも行っていないから、面白い発見がいくつもありました。
鼻先がとても器用だし、おいしいものから食べるのです。
ヤシの葉とサトウキビがあると、まず甘いサトウキビを探し出し、器用に皮をむいて、おいしそうに食べていました。
ヤシの葉やジャックフルーツの葉が主食ですが、とにかく大量に食べるので、餌代は大変そうでした。
この象はまだ小さな子供のようですが、食欲旺盛でした。
象の水浴び
孤児園を出て、先ほど象たちが歩いた道をたどり、水浴び場へ行ってみました。
たくさんの象が、思い思いに水浴びをしています。
こんな風に、象が川で水浴びをしているのを初めて見ました。
中には、マイペースで1人別行動をしている象や、水浴びよりも落ちている缶に興味があり、鼻で缶を触って遊んでいる象など、十象十色でした。
道沿いには、象グッズを扱う店がたくさんあり、象の糞から再生したという紙も売られています。
でもランジェナさんがここで購入したのは、スリランカの宝くじでした。
当たっているといいですね。
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