高瀬姫ってどんな人? 亀之丞の隠し子、虎松(井伊直政)の異母姉の実像

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高瀬姫誕生のいきさつ

先々週から、『おんな城主直虎』でにわかに脚光を浴びてきたのが、高瀬姫。

高瀬姫の登場!『おんな城主直虎』は、ますます目が離せない

2017.05.21

高瀬姫は、亀之丞(後の井伊直親)の娘です。

9歳から伊那谷の松源寺(しょうげんじ)に逃亡した亀之丞は、20歳までこの地で潜伏生活を送ります。

大河ドラマでは、伊那谷に潜伏していた亀之丞の様子については全く描かれていないので、視聴者の想像に任せるということなのか、それとも明日以降に、大どんでん返しを用意しているのでしょうか。

ともあれ彼は、島田村(現飯田市松尾村)の代官塩沢氏の娘との間に一男一女を儲けました。

高瀬姫は、亀之丞と塩沢氏の娘との間に生まれた娘だったのです。

亀之丞にすれば、井伊谷に帰れる保証もなく、伊那谷で生きていくためには、土地の有力者の娘と結婚するのも選択肢の一つであり、井伊家の人々もとやかく言えなかったと思われます。

高瀬姫は隠し子?

やがて武田信玄の伊那谷攻略が始まり、伊那谷が危険に晒されることとなりました。

また、亀之丞の行方を追っていた井伊家筆頭家老・小野政直(政次の父)も病没し、亀之丞を井伊谷に呼び戻すことが、井伊家の人々(当主の直盛や南渓和尚など)の間で決定します。

直盛の養子となる身分の亀之丞には、正式の妻でない女を伴うことは許されず、息子を連れて行くことも出来ませんでした。

亀之丞は我が子である証に息子に短刀を授け、娘を連れて遠江へ出発したと言います。

つまり高瀬姫は、幼いころから亀之丞と一緒に井伊谷にやってきたというのが定説。

この設定だと、全然隠し子ではないのですが、大河ドラマでは違いますね。

井伊直親(亀之丞)の死後しばらくしてから、高瀬姫は信州伊那谷を出て(確か母親が死んだとかで身寄りがなくなった?)井伊家を訪ねてきました。

いかにも信州の山奥から出てきました、という(毛皮が真田パパっぽくてよかったです)百姓言葉の素朴で純真な少女で、気立てが良くて働き者で、とてもいい子なのですが、

本当に直親の娘なのか?

武田の間者ではないのか?(この頃の伊那谷は、武田家の支配を受けていました)

という問題で、井伊谷は大騒動。

今なら絶対、まずDNA鑑定でしょうが、戦国時代にはそうもいかず、亀之丞が笛で吹いていた曲のメロディーを彼女が知っていたため、直親の娘と認定されたのはご存知の通り。

また、亀之丞の現地妻の存在を知った直親の妻・しのが、共通の被害者意識で直虎と仲良くなったという、驚きの展開にもなりました。

武田の間者説は、頭のいい小野政次さんが、ちょっと考えすぎただけ。

私もそう思っていましたが、小野政次さんの頭の良さが実証された形になってしまいました。

ともあれ素直で優しい高瀬姫が気に入っているので、彼女が近藤康用殿を殺めなくてよかったし、城で焼死しなくてよかったと思いました。

高瀬姫の結婚

以前読んだ、井伊直虎を主人公にした小説『女にこそあれ次郎法師』(梓澤 要)では、高瀬姫は祐椿尼(直虎の母)の介護を献身的に行うなど、やはり優しい少女という印象でした。

井伊直虎  女にこそあれ次郎法師 (角川文庫)

1582年(織田信長や直虎が死去した年)に、徳川家康の命令で、異母弟・井伊直政の有力家臣となった川手良則(よしのり)と結婚します。

彼は三河国川手城(愛知県豊田市)城主の子で、今川の家臣から武田、徳川と渡り歩きましたが、きっと実力ある武将だったのでしょう。

高瀬姫と結婚させて、彼を井伊家一門に取り込んで直政の家臣団を充実させようという、家康の配慮だったと思われます。

でも、高瀬姫が何歳くらいで結婚したのかというのは、よくわかりません。

もしかしたら、かなり晩婚だったかもしれません。

さっさと政略結婚の話が決まり、遠く離れた家に嫁がされることを考えれば、たとえ晩婚でも、異母弟の重臣と結婚できたのは、まだ幸せな方だったと言えるのでしょうか。

川手家に残る文書が語る井伊直虎男性説

高瀬姫夫婦は子供に恵まれず、養子は大坂夏の陣で戦死、その遺児も早世したため、川手家は断絶してしまいました。

この由緒ある川手家の歴史をしっかりまとめようということで編纂された『河手家系譜』には、井ノ直虎について「次郎也(なり)」「この次郎は御家(井伊家)の者ではない。今川のものなり」と書かれています。

また、「永禄11年の駿河崩れの時、直虎が花沢(焼津市付近)に逃げる途中で討ち死にした」という衝撃の書き込みも『河手家系譜』には書かれています。

史料の少ない井伊直虎ですが、この大河ドラマ放映を機会に、多くの古文書(一次史料)が発見されて、井伊直虎の真実の姿が明らかにされるといいですね。

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