HISバスツアー体験記2 紀淡海峡に浮かぶ神秘の島!友ヶ島タカノス山展望台へ

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10月1日(日)に参加したHIS梅田発バスツアー「紀淡海峡に浮かぶ神秘の島! 現地ガイドで巡る「友ヶ島」と和歌山マリーナシティ黒潮市場」体験記の続きです。

他のバスツアーと違って、少しこのツアーは持ち物やトイレ、買い物の注意が必要でした。

HISバスツアー体験記1 紀淡海峡に浮かぶ神秘の島!友ヶ島へ行く時の準備と注意

2017年10月4日

友ヶ島の注意点

瀬戸内海国立公園に位置する無人島の友ヶ島には、電気は通っていますが、水道はありません。

トイレは島内に4箇所ありますが、バスツアーで使える位置にあるのは2箇所(野間浦桟橋、第3砲台跡近く)。

島に上陸後すぐと、帰りの船を待つ間、野間浦桟橋で少しまとまったトイレ休憩があります(観光時間は2時間弱です)。

島内のトイレは、バイオニクストイレ(循環式水洗トイレ)で、野間浦桟橋のトイレしか使っていませんが、トイレットペーパーもあってなかなかきれいなトイレでした。

杉のチップを用い、微生物の力で排泄物を分解し、その時にできた液体で便器を洗浄するため、洗浄水は茶色いですが汚水ではありません。

下の写真奥の赤い屋根の建物が、野間浦桟橋のトイレです。

水道だけでなくゴミ箱もありませんので、ゴミはすべて持ち帰りましょう。

語り部さんから聞く、友ヶ島の観光開発史

石ころだらけの歩きにくい道を、2時間弱歩くので、出発前には皆でウォーミングアップを行いました。

その後2班に分かれて、「和歌山市語り部クラブ」の2名の案内人さんと共に友ヶ島観光に出発。

完全自由行動も可能ですが、案内人さんは人数確認する必要があるので、予め添乗員さんに断っておくといいでしょう(完全自由行動のグループもいました)。

A・Bの2グループに分かれましょうといきなり言われたので、どちらに行こうか迷いましたが(先週のクラブツーリズムの和束町茶畑ウォークでは、バスの中で事前に班分けがありました)、のんびり歩いてくれる女性案内人・小池さんのBグループに入りました。

小池さんの話によると、友ヶ島は終戦後、南海電鉄グループによって観光開発され、鹿、猿、リスが放されたようですが、猿は人に危害を与えるので動物園送りになり、現在は鹿とリスが野生化しているとか。

数は少ないですが、クジャクも放たれたようです。

淡島神社の発祥の地とされる神島が浮かび、美しい景色が続く神島ですが、夏場はキャンプなどで賑わうものの観光客が減ったため、2002年に南海電鉄グループは全ての友ヶ島観光事業から撤退しました。

ところが2012年頃から、「ラピュタに似ている」という情報がSNS等で広まり、観光客がまた増えて現在に至っています。

南海電鉄グループも、まさかこんな展開になるとは思ってもいなかったでしょう。

島のあちこちに、野生化したリスがつけた「食み跡(はみあと)」がたくさんある樹木がありました。

展望台への道

私達の最初の目的地は、タカノス山展望台。

整備されていない、石ころだらけの道を登ります。

途中には、苔むした花崗岩(和歌山城の石垣に使われているのも、花崗岩だそうです)。

山の斜面には、この島に駐屯していた軍人用の防空壕もありました。

語り部の小池さんによると、江戸時代後期から、友ヶ島には「友ヶ島奉行」が置かれ、異国船が紀淡海峡を通って大阪湾に侵入しないか見張っていたようです。

明治以降、外国艦隊の大阪湾への侵入を防ぐ目的で、砲台や潜水艦侵入を防ぐ施設が造られました。

そのため要塞施設として、一般人の立入は禁止されていたのです。

現在の友ヶ島には航空保安無線施設があり(タカノス山山頂)、関西国際空港に着陸する飛行機の誘導塔になっています。

この施設があるため、友ヶ島は無人島ですが海底ケーブルで電力が供給され、固定電話もあるそうです。

そのためひっきりなしに飛行機が頭上を飛び交い、飛行機大好きな私は大興奮!

ここからまっすぐ関空へ飛んでいく飛行機を、ワクワクしながら眺めていました。

展望台からの絶景 海賊のお宝も?!

展望台には広場があり、屋根付きの建物もあって、いかにもここでお弁当を食べたら気持ちいいだろうなと思われる場所でした。

残念ながらここでお弁当は食べられず、お弁当はバスの車内で食べる行程です。

船の時間もあるし、どうしてもこの後訪れる「ラピュタっぽい」第3砲台跡で撮影タイムを取らないといけないと考えると、この展望台でお弁当を食べるのは時間的に無理!という判断なのでしょう。

展望台からは、淡路島(由良港方面)が見えます。

1872(明治5)年に完成した、日本で8番目に古い灯台が、白く美しい姿を見せてくれました。

この灯台の西側に、日本標準時の子午線・東経135度線が通る広場があります(ツアーでは行きません)。

「友ヶ島」は4つの島の総称で、神島と、私達が今いる沖ノ島、岬の突端にあるのが潮が引くと地続きになる虎島、さらにその向こうにある横長の島が地ノ島(じのしま)で、その向こうが加太です。

この4つの島からなる「友ヶ島」のどこかに、つむじ風剛右衛門(つむじかぜごうえもん)という江戸時代の海賊が、お宝を隠していると語り部の小池さんから聞きました。

こんなところにも埋蔵金伝説があったとは! 海賊の遺したお宝、興味あります!

詳しくは「和歌山の宝島」(「海賊物語」サイトより)をご覧ください。

友ヶ島は「ラピュタっぽい」というイメージしかなかったのですが、展望台からの景色も素晴らしいし、飛行機もよく見えるし、数百億とも数千億とも言われる埋蔵金伝説もあるし、思わぬ収穫がありました。

この後いよいよ「ラピュタっぽい」第3砲台跡を訪れます。お楽しみに。

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