『沙門空海唐の国にて鬼と宴す』の舞台西安 空海が見た唐の都・長安の面影

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原作と映画は別物 空海の伝記映画ではありません

先月末から公開された『空海−KU-KAI− 美しき王妃の謎』を、夫と見に行きました。

以前紹介したように、この映画の原作は夢枕獏さんの『沙門空海唐の国にて鬼と宴す』という小説。

私はこの小説が大好きだったのですが、原作で活躍する空海の友人・橘逸勢が映画では登場しないので、映画は高橋一生さんの声と、主役と噂される黒猫を楽しみに(猫大好き!)、そして豪華絢爛な唐の都・長安の様子を見に行きました。

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やっぱり小説と映画は別物で、加えてタイトルに『空海』と書かれているので、原作を知らない方は空海の伝記映画と間違えて(!)しまうかもしれません(夫がそうでした)。

まぁストーリーについてはいろいろ思うところはありますが、唐の都がすごかったんだなということは、とてもよくわかりました。

西安の城壁と鐘楼

唐の都・長安は、明(首都は北京)の時代になると、西安と呼ばれるようになりました。

『沙門空海唐の国にて鬼と宴す』を初めて読んだのは、2009年3月末に西安市を訪れる事が決定したとき。

とても面白かったので、夫に頼み込んで、この小説に描かれている場所をいくつか訪れることにしました。

残念ながら空海が見たであろう宮殿などは残っていませんが、明の時代の城壁や鐘楼が残っています。

私達はあまり城壁の近くには行きませんでしたが、城壁の上を自転車で走るのが面白そうでした。

日本と違い、中国の都市は城壁に囲まれているということが実感できる場所です。

時を告げる鐘が安置された鐘楼は、町の中心にありました。

「鐘楼(ベルタワー)」の名の通り、今も時を告げる鐘が安置されています。

鐘楼の内部に入ることもでき、鐘を使ったコンサートも行われていました。

夜になると美しくライトアップされ、唐の都だった時の栄華をしのばせます。

ちなみに、唐の時代の宮殿建築を偲びたいなら、西安の郊外にある温泉地・華清池を訪れるのがいいかも。

映画『空海 美しき王妃の謎』に登場する楊貴妃 西安の華清池に残る面影

2018.03.17

賑わう回民街(イスラム街)

小説や映画では、空海たちが長安の市場をよく訪れます。

夢枕獏さんも書いたように、当時長安は世界一の大都会で、市場には国際色豊かな商品が並び、シルクロードの彼方からやってきた異国の人々でにぎわいました。

空海が小説の中で訪れる西市(にしいち)の姿は、現在大唐西市博物館で紹介されています。

私達はこの博物館に行く機会はなかったのですが、鐘楼の近くにあった回民街は散策できました。

回民街というのは、回(かい)族やウイグル族などイスラム教(回教)を信じる人々の居住区のこと。

白い帽子をかぶっているのは、回族の男性です。中国とは違う、西域らしさが感じられました。

ドライフルーツなど、シルクロードを連想させる商品も売られていて、とても賑わっていました。

残念ながら、小説で描かれているような幻術(植瓜の術)や短剣投げ、或いは胡姫(イラン人女性)による胡旋舞(こせんぶ)というような大道芸を見ることはできませんでしたが、そのかわり、私の大好きな柿を使った食べ物を見つけました。

西安名物、柿のペースト入りのもっちりとした柿子餅。空海も食べたでしょうか。

揚げたての熱々がおいしいようです。9年前は2つで1元でした。今はもっと値上がりしているかな?

清真料理(イスラム料理)のレストラン

イスラム教徒が多数居住する西安には、イスラム教の戒律に基づいた「ハラール料理」(「穢れがない」という意味で「清真料理」と呼ばれています)を提供するレストランがありました。

豚肉由来の食材を使用せず、酒で味の下ごしらえをしないという大きな特徴があります。

その中の1軒、同盛祥で夕食を食べました。

羊のスープに春雨、香菜、パンなどを入れ、丼に入って出てくる料理・泡馍(パオモオ)が名物。

なかなか日本では食べなれない料理ですが、西安名物なので、一度挑戦されてみてはいかがでしょうか。

健啖家で好奇心旺盛な空海なら、多分食べたのではないかなと思っています。

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