今年のGWは、エアチャイナで成都を訪れました。
バスターミナル近くの便利なホテル
今回の成都旅行の目的は、パンダを見て、『三国志』の諸葛亮や劉備玄徳などのゆかりの地を訪ね、楽山大仏を見るというのがメインです。
そのうち楽山大仏に行くには長距離バスに乗る必要があるため、バスターミナルの近くにホテルがあると便利です。
長女が選んでくれたのが、成都トラフィックホテルでした。
地下鉄新南門駅や成都旅遊バスセンターに近く、アクセス抜群のホテルです。
ロビーに隣接して、談話室のようなおしゃれな空間がありました。
安い料金!その理由は
私たちは家族3人で、「トリプルルーム共用トイレ」タイプの部屋を予約しました。
1人3拍162元(約2,800円)で、3人で434元(約7,500円)と破格の安さ!
日本のビジネスホテル(例えば東横イン)と比べても、その安さが際立ちます。
なぜこれほど安いのかというと、1つ目の理由は現金払いのみでカード不可、しかも100元のデポジットが必要という点。
私たちは、ダメもとでカード払いをお願いしてみました。
フロントの男性スタッフは「いいんじゃないかな?」という顔付でしたが、その横にいる女将のような女性が強硬に反対。泣く泣く現金を引き出すため、ATMを探し回りました。
2つ目の理由は、部屋にテレビもトイレもシャワールームも(洗面所も)ないこと。
こんな部屋に宿泊するのは初めてでした。
トイレもシャワールームも共用というのがとても私たちにはハードルが高くて、どうしよう!ととても心配だったのですが、すぐに慣れました。
トイレは清潔で、同じ階(私たちは7階)に2つありました。
一番心配だったシャワールームも2つあり、熱いお湯がふんだんに出て、シャンプーやボディーソープらしきものも備え付けられていました。
(目が悪いので、2本あったボトルのどれがシャンプーなのかコンディショナーなのか、ボディーソープなのか、よくわかりませんでした)。
シャワールームのドアにフックが4個あったので、スーパーの袋さえあれば、脱いだ服や着替えを入れた袋を掛けることもでき、使い心地はとてもよかったです。
洗面所にはドライヤーも1台ありました。
テレビがないことも、Wi-Fi環境があるので問題にならず、本を読んだりなどすることもでき、考え事をするのに最適な環境でした。
安いけれどアメニティーは充実
テレビやトイレ、シャワールームもないのだから、アメニティーなんて全然ないだろう、と思いがちですが、意外と充実しています。
カップや電気ポットもあるし、中国茶のティーパックもありました。
スリッパや歯ブラシ、もちろんエアコンももあります。
コンセントも複数あって、充電もストレスなくできました。
充実の朝食!
朝食が付いているというのも、このホテルを選んだ大きな理由でした。
最初は、3泊2,800円(1泊934円ほど)の安ホテルだから、朝食なんて全然期待もしていませんでした。
でも、予想以上に充実した朝食でした。
ホテルとは別の建物にあるレストランで(初日の夜に見たときは、ホテルとは関係のないレストランだと思っていました)、肉まんや蒸しパン、ゆで卵、そしてお粥がたっぷり出されました。
これが四川省の伝統的な朝食スタイルのようでした。
お皿に乗っている茶色い豆(手前)は、四川省名物の落花生。このままでもおいしいですが、お粥に入れてみるとこれもおいしい。
コーヒーやお茶は出ないので、ここでしっかり水分補給。
おかゆの中身は日替わりです(初日の朝はカボチャ)。
仕切りが3つある長方形のお皿には、お粥に入れて味付けをするための薬味のようなもの。
3泊しましたが、基本ラインは変わりませんでした。安ホテルとは思えないボリューム!
とても食べきれないので、紙ナプキンに包んで持って帰り、現金の少ない私たちには貴重な昼食になりました。
今回の気づき
私たちシニアだと、どうしても「共用トイレや共用シャワールームはハードルが高い」「自分のペースで気兼ねなく、シャワーやトイレを使いたい」「夜中に部屋を出て、廊下を歩いてトイレに行くのはおっくう&怖い」と考え、共用タイプの部屋は、最初から選択肢から外していました。
でも、慣れてみたら、心配するほどでもありませんでした。
長女のような若い世代は、私たちのようなこだわりもなく、とにかくコストパフォーマンスの良いホテルを探します。そして結果的に、その選択がとても良かったのです。
今までのものの見方を変えてみて、時には冒険してみることも、大切だなと思いました。
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