パラオ最終日に、ベルトラで予約した半日間の現地ツアー
アイライシーカヤック 青の洞窟など観光スポットを巡る!<送迎サービス付き> by ネイチャーアイランドリゾート
の体験記の続きです。
何とかシーカヤックを漕げるようになった私たちは、第二次世界大戦の時にこのパラオに遺された、旧日本軍の痕跡を見に行きました。
マングローブの林を進みます。海も浅いようなので、初心者でも安心です。
ジャパニーズケイブ
最初に訪れたのは、ジャパニーズケイブ(日本人の洞窟)と呼ばれる洞窟。
ここは、旧日本軍の格納庫だった場所で、かなり広い洞窟です。
戦時中には、ゼロ戦(正式名は零式艦上戦闘機)を、2機格納できたのだとか。
戦闘機を格納するだけでなく、燃料タンクもあったそうですが、今は海底に残骸を残すのみ。
スタッフの日本人男性が、詳しくガイドしてくれました。
洞窟の入り口には、ゼロ戦の残骸。こういうものを、初めて見ました。
プロペラやエンジンが、すぐ手の届く場所にあり、びっくりを通り越して、感動です。
よく見ると、プロペラには小さな穴が。
アメリカ軍の戦闘機から撃たれた銃弾の跡でしょうか。搭乗員はどうなったのでしょう?
水中をよく見ると、他にも残骸がありました。
こうやって、やがては全て、自然に帰っていくのでしょうか。
人間のやっている戦争なんて、本当に自然の営みから見たら、とても馬鹿げたことに映りそうに思えます。
沈める水上偵察機
近くの別の場所では、もう1機(偵察機?)の残骸が沈んでいました。
これは水中にカメラを沈めないと、うまく撮影することができません。
私たちはこのために、水中撮影もできるオリンパスのカメラ(中古)を購入したのですが、シュノーケリングでも重宝しました。
ここでメンバーにお茶のペットボトルが配られて、一休み。
パラオで平和を祈る
美しい南の楽園の海底に、戦争遺跡が残っているのは知っていましたが、実際に目にすると、自然の美しさと残骸の悲惨さのギャップがすさまじく、ものすごい衝撃を受けました。
とても厳粛な気分になって、平和のありがたさも、いつも以上に身に沁みました。
パラオで第二次世界大戦の戦跡といえば、2015年に天皇・皇后両陛下が慰霊に訪れたペリリュー島があまりにも有名です。
一見関係がなさそうですが、実は下のブログにも、天皇・皇后両陛下のパラオ訪問についての記事を紹介していますので、またご覧ください。
私たちは今回時間がなく、ペリリュー島に行くことはできませんでしたが、実はパラオの色々な場所に、戦争の傷跡はまだ残されているのだとか。
今回私たちが訪れたジャパニーズケイブは、昨日別のツアーで訪れて、泥パックを楽しんだあのミルキーウェイの近くだったのです。
戦闘機だけでなく、船の残骸もあちこちに沈んでおり、シュノーケリングやダイビングで訪れる人もいるのだとか。
今回、戦争遺跡を訪れることができて、とても良かったと思っています。
パラオに沈む戦闘機の残骸は、物言わぬ金属の塊であり、いずれ朽ち果ててしまうでしょうが、立派な慰霊碑や博物館に陳列されている展示品よりも雄弁に、戦争の悲惨さを訴えているようです。
1人でもたくさんの人に、見てほしいなと思いました。
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