先日、クラブツーリズムの日帰りバスツアーに行ってきました。
『トイレ付きバス利用 御創建二千五十年奉祝式年 熊野本宮大社 世界遺産「熊野三山詣」めぐり』
というツアーです。
熊野古道へ
2004年7月に「紀伊山地の霊場と参詣道」が世界遺産に登録されました。
せっかく熊野に来たのに、熊野古道を見ないのももったいないと思いながら、那智山の階段をまた467段降りていきました。
すると、面白そうな道標を発見。
これこそ熊野古道かもと思い、そちらに行ってみることにしました。
ヤタガラスの立派なモニュメントもあります。今は大体この辺り。
この辺りは、熊野古道の1つ・和歌山県田辺市~熊野本宮~那智~新宮を結ぶ中辺路(なかへじ)の一部、大門坂という場所でした。
昔はここに、大きな門があり、通行税を徴収していたそうです。
この坂は熊野那智大社への参道で、熊野古道のかつての面影を、もっとも色濃く残しているところなのだとか。
道の両側には、立派な杉の木が並んでいます。直射日光もさえぎられて、歩きやすそうです。
石段は267段。800m続いているようです。段数だけ見ると那智山への石段(467段)よりも少ないのですが、段差が大きく不規則で、険しい階段です。登るのも降りるのも、大変そうでした。
こんな大変な道を、都から往復1カ月もかけて歩いてきた、昔の人々の信仰の篤さには頭が下がります。
バスの車内に戻り、車窓から滝を眺めていたら、
山を徒歩で降りてくる人たちを見かけました。あの大変な坂道を、歩いて下ってこられたのでしょうか。
かまぼこ専門店でお買い物
バスは那智勝浦町にあるかまぼこ専門店のかまセン(旧・那智かまぼこセンター)に停車しました。
ここで16:20~16:45までお土産購入タイムです。
この店は、300種類以上のかまぼこを取り揃えており、私たちも少し購入。
バスが発車した後、お店からのプレゼントとして、小さなかなぼこが1つずつ、ツアー参加者に配られました。ツアーの帰りが遅いから、これはうれしかったです。
車窓から見た紀伊半島の絶景
さて、予定されていたこのツアーの訪問先はこれで全て終了。
もう見どころはない、バスツアーにつきもののアンケートを書いたら寝るだけ、と思っていたら、違っていました。
進行方向左側の車窓から見る紀伊半島沿岸の景色が、とても素晴らしかったのです。
那智勝浦町の勝浦湾口には、大小130余りの島々が点在し、「紀の松島」と言われているのだとか。
ちょうど潮も引いているところみたいで、海岸の磯が姿を見せていました。
さらに南下して串本町へ。和歌山はほとんど来たことがないので、見るものすべて珍しい。
橋杭岩も初めてみました。対岸の島は、紀伊大島です。
大自然の造形の神秘さにびっくり。
串本町には、潮岬もあります。いつも天気予報で聞いているだけですが、あの対岸がその潮岬らしいです。
日本で最初の海中公園として有名な、串本海中公園も見えました。
帰りの休憩場所と夕食のお弁当(オプション)
帰りはまず、18:30~18:50に道の駅くちくまので最初の休憩。
ここには土産物はたくさんあったのですが、お弁当やおにぎり、サンドイッチ系はありませんでした。
バスに戻ると、午前中にオプションで注文したお弁当が座席に置かれていました。
熊野川弁当お茶付き(1,300円)です。
中身を撮影するのをうっかり忘れてしまいました。熊野牛焼肉、紀州うめ鶏甘酢、卵焼き、鮪カツ、鰆西京焼、梅そうめん、大学芋、有頭海老煮物、山菜おまぜごはん、さんますし、めはりすし、しらす酢物というメニュー。おいしくいただきました。
その後、20:05~20:30に、岸和田SAで2回目の休憩。ここには柿の葉寿司がまだ少し残っていましたが、それ以外のお弁当類はやはりありませんでした。
この日は渋滞もなく、梅田に到着したのは21:25。到着予定時刻は22:30と聞いていたので、1時間近く早く帰ってこれて、とてもよかったです。
とにかく14時間もの長いツアーでしたが、添乗員の奥野なつこ様、アクロス大阪バスの朝田運転手、津野運転手、そしてバスガイドの斎藤様のおかげで、とても楽しく過ごせました。どうもありがとうございました。
本日の移動ルートです。
こんな長時間のツアーに楽しめたのだから、これからどんなツアーでも楽しく参加できそうです。
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