きょうもまだ肘や腿を中心に、筋肉痛に悩まされました。一昨日クラブツーリズムの
というツアーで、ハードな山登りをしたからです。
通勤や仕事がこたえる! ちなみに夫の体は異常なしです(羨)。
いよいよ入峰修行の始まり
輪袈裟を貸与され(個人の場合は各自入山届も記入)、「観光ではなく修行」とお坊さんに注意を受けた私たち一行27名と現地案内人2人、添乗員の計30名は、山門をくぐっていよいよ修行の地へ!
時刻は大体12:30頃でした。
なお、ここから先はトイレがありません。くれぐれも注意してください。
ここは大山隠岐国立公園の一部であり、豊かな緑のある境内一帯は、一木一草とも持ち帰ってはいけないと言われました。
この「宿入橋」を渡る手前から、道には木の根がいっぱいで、なかなか歩きにくいものでした。
私たちの歩く道は「行者道」と呼ばれる道ですが、よくこんな道を、行者さんは歩くものです。ただただ感心。
「体力のない人は前に来てください」と現地案内人さんに言われたので、前の方に来たけれど、それでもすぐに前を歩く人に大きく離されてしまう始末です。
最初の難関カズラ坂
しばらく行くと、木の根が急な斜面に広がっています。「カズラ坂」と呼ばれる難所にさしかかりました。
この木の根を、フィールドアスレチックのように上っていくのです。かなりハード!
手足を使って前身でよじ登るため、軍手(滑り止めがあるほうが良い)もしくは登山用グローブ必携です。
こんな場所、どうやって降りるんだろう。考えるだけでも恐ろしい(下りはまた別の道で、急な斜面を下りました)。
今日はお天気のいい絶好のコンディションなのですが、それでも昨日の雨で粘土層の道は滑りやすいし、落ち葉があるので地面の様子がわからず、滑ったりすることもあります。
ほかのグループで、素足に草鞋を履いている女性にお会いしましたが、草鞋の方が足全体で岩をつかんだりできて、靴よりも滑りにくいそうです。
でも私の場合、すぐに靴擦れができるから、草鞋にしたら鼻緒ずれになり、それはそれで痛い目を見そうです(軟弱)。
木の根や岩をよじ登ってばかりで、大台ケ原以上に、首にかけた一眼レフカメラにとっては過酷なコンディション。
カメラのあちこちを岩にぶつけてしまい、安全なところまでは、リュックの中に入れておくことにしました。
第二の難所・クサリ坂
カズラ坂も大変でしたが、もっと大変な場所に来ました。
クサリ坂という難所で、その名の通り、クサリをもって巨岩をよじ登ります。
このクサリですが、滑り止めのない軍手の場合は、むしろ素手の方が上りやすいと案内人の方から教えていただきました。
クサリを持つだけでなく、自分で岩のくぼみを探して手や足を持ち上げねばなりません。
要するに、今注目の競技ボルダリングを、ここでやる羽目になったというわけです。
岩の隙間に靴が挟まって抜けなくなってしまったり、次にどう進めばいいのか途方にくれたりと、ここも想像以上に過酷な道。
夫に助けてもらいながら、何とかクリアできました。このクサリ坂は、下りもクサリを使って降りる難所でした。
文殊堂の絶景
クサリ坂で巨岩を超えると、目の前に建つのが文殊堂です。
安土桃山時代の舞台造り建築で、断崖絶壁に、手すりもなく縁側がありました。
ここで靴を脱いでお堂に上がってもいい(縁側部分を一周するだけ)と言われたので、こわごわ、トレッキングシューズを脱いで上がってみました。
縁側も狭いため、時計回りの一方通行です。下を見ると、クサリ坂を上ってくる人が見えます。
見晴らしがいいので、山々の絶景がとても美しく見えました。
春のシャクナゲも美しいようですが、秋の紅葉シーズンもたくさんの人が訪れるようです。
「廻り縁に立つと大山が遠望できます」とパンフレットには書かれていましたが、どこが大山なのかわかりませんでした。
鐘楼堂と恐怖の「馬の背」「牛の背」
さらに進むと、室町時代末期の舞台造り建築の地蔵堂へ。文殊堂ととてもよく似た建物です。
ここも靴を脱いで上がることはできるのですが、私たちクラブツーリズムの一行は、文殊堂で休憩したのでここは上がらないで、先を急ぐことになりました。
やがて巨岩の上に建つ鐘楼堂へ。こんなところにも、外国人観光客グループがいてびっくり。
一人一つずつ、鐘をついて、道中の無事を祈ります。合掌して鐘をつき、再び合掌。
鐘の重さは2tもあるのだとか。誰がどんな風にして運び上げたのか(この険しい山道を!)とても不思議です。
しかしここからが、私には恐怖の道。「馬の背」「牛の背」と呼ばれる難所がありました。
その名の通り細い尾根道で、痩せた岩肌の尾根が続きます。写真はこちら。
夫などほかの人には、たいした難所ではなさそうですが、「こういう道でバランスを崩したら」と思うと、もともとバランス感覚が悪く(平均台なんてありえない)、とても怖がりの私は恐怖で足がすくみ、前へ進むことができません。
確かこんな場所で、滑落死した人がいたとYouTubeで地元の方が語っていたような。
とにかく夫に手を引かれながら、無我夢中で渡りました。
カズラ坂よりもクサリ坂よりも、私には怖かった道。もう半泣きです。
何とか無事にわたり切り、めざす投入堂(なげいれどう)までは、あともう一息。どんな光景が待っていたのか、それはまた次回のお楽しみに。
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