きょうもまだ肘や腿を中心に、筋肉痛に悩まされました。三日前クラブツーリズムの
というツアーで、ハードな山登りをしたからです。
昨日よりましになったけれど、今日も通勤や仕事がこたえる! ちなみに夫の体は異常なしです(羨)。
観音堂で順番待ち&胎内くぐり
カズラ坂、クサリ坂、そして恐怖で泣きそうになりながらもかろうじて通り抜けた「馬の背」「牛の背」を過ぎると、観音堂にたどり着きました。
ここまでくれば、投入堂(なげいれどう)まではあと一息。
ただ、この先の投入堂遥拝ポイント(投入堂には入れません!)は足場が悪く、グループごとに交代しながら行く必要があるらしい。
私たちのツアーの現地案内人さんが、時々様子を見て、見学が終わったグループがこの観音堂に戻ってくるのを待ってから、私たちのグループが入れ違いに出発です。こういう待ち時間があるとは、知りませんでした。
投入堂に行くには、観音堂の裏手の、暗闇を通らなければなりません。
暗闇に慣れていないので、短い距離なのですがなかなか怖い。「胎内くぐり」という修行の一つで、母親の胎内に戻り、肉体と魂を浄化して、もう一度生まれ変わるという意味があります。
もう悪いことはしません。どうか無事に投入堂を拝観できて、無事に下山できますようにと念じながら、暗闇を通り抜けました。
通り抜けても、足元の悪い、狭い岩肌の道です。すれ違うのは難しそうなので、観音堂での順番待ちは、やはり正しい措置なのだと思えました。
驚異の建築 三佛寺投入堂とご対面!
その足元の悪い細い崖沿いの道を歩き、岩角を曲がると、やっと目の前に投入堂が見えました。
今まで何度も写真では見ていたのですが、実際に目にすると、やはり感動!
いったい誰がどうやって、こんな険しい岸壁の洞窟の中に、こんな建物を建てたのでしょう。
舞台造りの柱が無造作に崖の上に建っていますが、見れば見るほど不思議です。平安時代後期の建物で国宝。世界遺産エントリーを目指しているとも聞きました。
役行者さまが、あらかじめ完成させておいた建物を、建物ごと平地から投げ入れたという伝説も、何やら実感をもって迫ってきそうです。
ここでお楽しみの写真撮影タイムですが、とにかく足場が悪くて(足元不安定)撮影も一苦労。ここで滑落しないように!
道の先には黒い柵や門があって、一般人の接近を固く拒んでいました。
2007年11月14日、投入堂修復落慶法要が行われた際には、約100年ぶりに、全国の応募者から選ばれた一般信者3名が、住職らと一緒に崖を登って投入堂に入堂し、法要に参列しました。
詳しくはこちらをご覧ください。
命綱を腰に巻き付け、垂直の崖を這うようにしてお堂に上ったようです。60歳の女性もいたとか。すごいです!
投入堂を遥拝したのは、大体14:00頃。入山開始から大体1時間半かかりました。
下り道も要注意! 上りより下りが大変
いよいよ帰りの下り道。地元案内人さんの話では、上りより下りの方が大変で、滑落や骨折、ねんざの危険性が高いのです。
地蔵堂までは、上りと全く同じ道を通って帰るため、足元の悪い崖沿いの道や、恐怖の「牛の背」「馬の背」をまた通らなければなりません。もう泣きそうですが、ここを通らないと帰れません。
立って歩けない場所は、座り込んでお尻で移動したり、岩の下の細い道を通ったりと、悪戦苦闘しながら歩きました。
地蔵堂から、下りのクサリ坂が待ち構えています。
「牛の背」「馬の背」よりは怖くなかったですが、子供なら喜びそうな冒険ルートも、シニアには驚くことばかり。
小学生くらいの女の子が、てきぱきと母親に指示しながら、軽々とクサリ坂を登っていくのにすれ違いました。子供の方が、この道には向いているのかも。
クサリ坂を下りると、カズラ坂とは違って木の根のない急斜面の道を下ります。
落ち葉の道は滑りやすく、現地案内人さんも滑って転んでいたのでびっくり!
怖いので、私は気兼ねなくお尻を付けて滑り降りました。ジャージを着て行って正解!
ふもとの方からは「懺~悔、懺悔、六根清浄!」と、とてもいい声のお坊さんの掛け声が聞こえてきて、それに呼応するように、文殊堂の方からはほら貝の音が聞こえてきました。
現地案内人さんの話によると、私たちに入山前の諸注意をしてくれたお坊さんが、山を登っているとのこと。ちゃんと修行しておられるんだな。
先週はもっと参拝客が多く、山道も渋滞して時間がかかったようですが、今日は割とスムーズに山道を進むことができました。
怖くて不格好な降り方しかできなかったけれど、何とか長い急な下り坂もクリアして、けがもなく宿入橋に到着。
時刻は14:50でした。バスから降りて、大体3時間半。
パンフレットには「歩行約2km・3時間」と書かれていましたが、バスでの説明では、休日で混んでいるから4時間かかるかもと言われていました。それを考えれば、スムーズにいった方だなと思いました。
投入堂の本尊を見逃した!
バスがまだ来ないので(歩行4時間モード?)、15:20まで自由時間。15:20に「谷川天狗堂」という茶屋の前に集合です。
天狗堂の近くには、栃の実が干してありました。こんな光景は初めて見ました。
これがおいしい栃もちになるのかな。
私たちは天狗堂の前でぼーっと休憩していましたが、あとでパンフレットを読んでみたら、本堂近くに宝物殿があり、そこに投入堂の本尊である蔵王権現7体(作者は仏師の康慶)が展示されていたと知りました。
これがパンフレットの写真にあった蔵王権現(涙)。他にも面白そうな展示物がありそうです。
宝物殿の入場は無料なので、見落とさないようにしてくださいね!
お腹が空いたら休憩ポイントで買い物しよう!
無事に下山できてほっとしたら、おなかが空いてきました。
河西SAで購入しておいたクリームパンを、いただきます。
濃厚クリームがとてもおいしかった!
15:20に出発した私たちのバスは、中国自動車道の勝央SA(16:40~17:00)、赤松PA(18:10~18:30)でトイレ休憩。
勝央SAでは鳥取や岡山の土産物も各種揃っており、赤松PAではお約束の赤松コロッケも頂きました。
中国自動車道上り宝塚~池田間で、事故による車両火災とそれに伴う渋滞があったため、箕面方面へ新名神を迂回して新大阪へ。到着したのは19:40頃でした。
天気にも恵まれ、けがもなく投入堂参拝ができてよかったです。
添乗員の青木さん、現地案内人のお二方、そして商都交通のドライバー渡さん、どうもありがとうございました。忘れられないツアーになりました。
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