冬の桜島&屋久島を訪ねて10 雨の白谷雲水峡ツアー(前編)

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2019年2月11日(月)、ベルトラの白谷雲水峡半日ツアー(昨日は縄文杉トレッキングツアー)に参加しました。

昨日同様、ガイドは横田大洋さん。昨日は7人のツアーでしたが、今日は私たち2人だけ。

雨の見込みで太鼓岩断念

昨日の縄文杉トレッキングツアーの帰り道から、横田さんと明日のコースについて、いろいろ考えていました。

元々夫が申し込んでいたツアーは、早朝4:30に屋久島グリーンホテルに迎えに来てもらい、白谷雲水峡から太鼓岩を訪れるというもの。

ところが縄文杉ツアーの帰りは雨。

冬の桜島&屋久島を訪ねて9 縄文杉トレッキングツアー(大王杉~縄文杉~感動のゴール)

2019年2月22日

私の体力も不安だし、明日雨が降ったら、太鼓岩の眺望は全然だし、第一足場が怖い。

ということで、太鼓岩は断念して、白谷雲水峡のみのツアーになりました。

そうすると、朝の出発は予定よりもゆっくりしたものになり、7:30にピックアップ。

ホテルに依頼していたお弁当は、事情を話して部屋で出発前に食べました。

ついうっかり写真を撮るのを忘れましたが、ゆかりと梅干のおにぎり1個ずつ、サバの塩焼き、昆布の佃煮、たくあん2枚、さつまあげらしきもの、チーズちくわ、ウィンナーという内容。

野菜が欲しい!

ホテルから白谷雲水峡へ

ホテルから白谷雲水峡までは、1時間ほど。

入り口の管理棟で協力金1人500円を支払い、パンフレットをいただきました。

今日は最初から本格的な雨なので、横田さんと夫は傘をさして歩きます。

私は片手にスティックを持たねばならないので、傘はやめて、フードをかぶりました。

相変わらずの怖々歩きですが、他の人がいない分、マイペースで歩けるので気は楽でした。

いこいの大岩

最初に見えてきたのが白谷川の清流。

昨日の安房川と同様、この川にある岩も花崗岩だそうです。

そして、この大きな岩も花崗岩。「いこいの大岩」という名前だそうです。迫力満点!

この岩の上を進むというので顔が引きつりましたが、雨でも滑らなくてほっとしました。

花崗岩の白い結晶=正長石(せいちょうせき)が、滑り止めの役割をしているのです。

昨日の縄文杉ツアーでも、この石には助けられました。

冬の桜島&屋久島を訪ねて8 縄文杉トレッキングツアー(大株歩道入り口~ウィルソン株)

2019年2月22日

大岩を越えると、うつくしいエメラルドグリーンの白谷川が迫ってきます。

でももし、太鼓岩まで行くツアーを予定通り半日コースで(帰りの高速船の時間があるため)実施していたら、日の出前の真っ暗な時間に、ライトをつけながらこういう場所を歩くことになるので危ないし、美しい景色も全然見えない。

やはり太鼓岩はパスしてよかったなと思いました。

今度来るなら、白谷雲水峡と太鼓岩をゆっくり1日で回るのがいいのかも。欲張らないことですね。

二代杉~飛流おとし

このツアーで最初に出会った大きな杉が、二代杉。

切株の上に種子が落下して、発芽生育した「切株更新」の杉です。

さらに進むと、飛流おとしという滝に出ます。

落差が50m以上あり、でこぼこした花崗岩の急斜面を、轟音を上げて飛ぶように流れ落ちるところから、この名になったとか。

楠川歩道の美しい苔と、不思議なヒメシャラ

そこからさつき吊り橋を渡り、江戸時代に造られたという楠川歩道を歩きます。年貢の杉を運ぶために整備した道だそうですが、結構険しい箇所もありました。

(注:ベルトラのツアーでは、「弥生杉コース」「奉行杉コース」には行きません!)

やがて、苔の美しい場所に出ました。

めざす「苔むす森」はまだまだですが、ここも似たような感じです。

苔にもいろいろな種類があるようです。でもうまく撮影できない。

これはどうやら、ヒノキゴケではないかと判別できました。

その苔の森にある不思議な木。2つの顔のようなこぶを持つヒメシャラです。ちょっとびっくりしますね。

これもヒメシャラのこぶです。

ヒメシャラを過ぎると、また苔の美しい場所に出ました。

横田さんのお話によると、雨が降ると、苔がとても美しく、みずみずしくなるそうです。

歩くのには快適とは言えない今日の天気ですが、苔の美しさがセールスポイントの白谷雲水峡を見学するには、雨の日が一番いいのでした。

神秘の森へ

やがて、面白い形の切り株を見つけました。

色も黒っぽいし(昨日も今日も、あまり黒っぽい切り株は見かけない)、ねじれ具合が何かエネルギーを感じさせます。

さらに進むと、また苔の森。

昨日の縄文杉トレッキングコースでは、いつもそばに人々がいたし、何かの声が聞こえていたのですが、今日はほとんど人にも会わず、静かな時間が続きます。

苔の森は、雨の降る、静かな時間がよく似合うなと思いました。

時折、沢を渡ります。

滑らない花崗岩で、助かります。

不思議な形の木もありました。

上はカブトムシ。下は宮崎駿のアニメ『風の谷のナウシカ』に出てくる腐海の王蟲(おうむ)の亡骸です。

ガイドの横田さんが、宮崎駿監督は、『もののけ姫』だけでなく『風の谷のナウシカ』も、白谷雲水峡を舞台にしていると教えてくれました。

胞子が舞う腐海の森とは、植物の姿はずいぶん違うけれど、虫や苔や木々が小宇宙を作っている白谷雲水峡が腐海のモデルだというのは、とても分かる気がしました。

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