2019年7月8日(月)、ピーチで早朝、関空から福岡へ移動しました。
行先は、福岡県の水郷・柳川です。
30分の柳川下りを楽しんだ後は、いよいよ柳川藩主立花邸御花で昼食。
入り口には、立花宗茂夫妻のポスターが! 来年の大河ドラマになるかな?
美しい庭園を見ながらいただく柳川名物
私たちが今回利用したのが、Web限定柳川日帰り満喫プラン。
30分の川下りや食事、史料館や庭園、西洋館の見学などすべて含んで1人4,840円!
昼食は、「並ウナギのせいろ蒸し(吸物・香物つき)」。
並でも美味しい! せいろ蒸しは初めて食べましたが、普通のうな丼とまた違ってよかったです。
ビールは別会計で、2人で1,340円でした。
美しい庭園を眺めながら食べるのもよかったです。
あの船頭さんと再会!
食事が終わってから、レストラン対月館の2階から、庭園を見てみました。
日本三景の一つ、松島に見立てられた庭園で、池が海、無数の石を島々に見立てています。
和風の建物は大広間。スケールの大きさがよくわかります。
庭園は松濤園(しょうとうえん)と呼ばれ、堀の水を循環させているため生き物が豊富だそうです。この日もシラサギがいました。
どこかで聞いた声がするな、と思ったら、さっき川下りでお世話になった船頭さん。
御花の塀際に植えられている、小さいけれど高価な松の説明をしておられました。
西洋館で見る伯爵邸の歴史
対月館で昼食をいただいた後は、西洋館を見学しました。
ここは1910(明治43)年に立花伯爵家の迎賓館として建てられた、鹿鳴館形式の建物。
立花家の写真が、たくさん飾られていました。
縁起の良い鶴やウサギ、ひよこ、這い人形などの布細工と鮮やかな糸で巻き上げた「柳川まり」とを組み合わせた、柳川名物の「さげもん」。
伯爵令嬢アヤコのガイドツアーもあり、建物の様子もよくわかりました。
暖炉にはアイリスの飾りがあります。自家発電で、完成当時から電気も使用していました。
さすが伯爵家。自動車もあります。誰が運転しているのかな?
この少女がアヤコ(文子)さん。15代当主・鑑徳の次女だそうです。とてもかわいい!
1933(昭和8)年、全日本女子テニス選手権大会のダブルス女子で優勝するほどの腕前でした。
終戦後、農地改革や財産税、そして華族制度廃止など厳しい状況に追い込まれたアヤコ夫婦(立花家16代目)が、遺された土地や道具類を守るため、柳川の邸宅を観光料亭にしたそうです。
大広間の金箔押桃形兜
「松濤園」を臨む100畳の大広間。
ここからの庭園の眺めも、また素晴らしい。
中庭のソテツも、とても立派なものでした。
でも感動したのは、大広間に続く廊下の長押(なげし)にずらりとならんだ金箔押桃形兜(きんぱくおしももなりかぶと)。
立花家では「金甲(きんこう)」と呼ばれてきたそうです。
戦場で一隊全員に揃って着用させたものと思われ、現在は239頭が伝わっているのだとか。
立花軍団の心意気が伝わりますね! NHK『英雄たちの選択』で初めて知り、実際に見てみたかったのですが、とても壮観でした。
立花家史料館
最後に訪れたのが、立花家史料館。
ここにも金箔押桃形兜が展示されていましたが、メインの展示は日本刀でした。
立花宗茂の舅、つまり誾千代(ぎんちよ)の父である立花道雪の刀(上)。下は道雪から譲り受け、宗茂が大切にしていた刀です。
武具や雛飾りもあり、立花家が大切に守ってきたものの一端を見ることができました。
古きよきものを守り続けるのは、とても大変なことです。守り続けた立花家に感謝。
柳川観光列車・水都に乗れた!
柳川藩主立花邸御花の見学を終えた私たちは、タクシーで西鉄柳川駅へ移動し、次の目的地・吉野ケ里遺跡へと向かいました。
その時偶然出会ったのが、柳川観光列車・水都。
車両ごとにラッピングが違い、日本の伝統色を使用しています。
ドアの内装も、日本的ですね。
ドアの横をふと見ると、ここにも立花軍団のシンボル・あの金箔押桃形兜が!
ここまで地元の人々に愛されている立花宗茂&誾千代夫婦が、早く大河ドラマの主役になるといいですね。
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