2019年も早いものでもうすぐ終わり。
遅くなりましたが、今年の秋に行ったバスツアーを振り返ります。
まずは、台風19号の被害に遭う1週間前に訪れた小布施です。
ツアータイトルにはない小布施がメイン
2019年10月5日(土)、HISの大阪発1泊2日のバスツアーで、小布施を訪れました。
参加したツアーは、
高級品種シャインマスカット狩り!夕食はローストビーフ・寿司・天ぷらなど約50種バイキング!『HAKUBA MOUNTAIN HARBOR』絶景テラス&おしゃれ信州2日間
という名前で、どこにも「北斎」や「小布施」の名前は入っていないのですが、途中、北斎の肉筆画があることで有名な小布施町に行くことに、夫が目ざとく気が付いたのです。
90分間の自由時間でまず岩松院を見学し、大急ぎでタクシーに戻って後半の見学です。
北斎館
北斎館は添乗員の吉川さんがおすすめしていた場所で、バスの駐車場からすぐ近く。
入場料は通常大人1,000円ですが、この日は「北斎没後170年記念 すみだ北斎美術館名品展」があったので、1,500円でした。少々高い。
でも、初期から晩年までの北斎の名品を見ることができ、大感激。
読本の挿絵が特に印象的で、今の劇画と全然遜色なし。
躍動感があって、見開き2ページも使ってダイナミック。次の展開が知りたくてたまらなくなります。
北斎の挿絵で、滝沢馬琴の傑作『南総里見八犬伝』を読んでみたいなと思いました。
また、傑作『富嶽三十六景・神奈川沖浪裏』が完成するまで、10段階もの工程を経ていることが解説され、夫と感心しながら見ていました。
浮世絵を支えているのは、当時の最高水準の技術だったのですね。
そして一番の見物が、晩年の北斎が小布施で描いた肉筆画。
北斎は、小布施の豪農で酒造業も営んでいた高井鴻山に招かれ、この地に4年間滞在しました。そのため小布施には、北斎の絵がたくさん残っているのです。
彼が描いた傑作が、東町・上町の祭屋台天井絵「龍図」「鳳凰図」、「男浪図」「女浪図」。
これも迫力あって、なぜか天使も登場するなど、絵に対するあくなき追求心が垣間見える作品でした。
北斎みたいな、向上心と努力を忘れない、元気なお年寄りになりたいものです。
栗のお菓子は、小布施でなくても購入できた
さて、小布施と言えば栗が名物。
町のあちこちに栗の木があり、栗の実を見ることができました。
かつては徳川幕府の厳しい管理下に置かれ、究極のブランド栗として将軍家に献上されたのだとか。
北斎を招いた高井鴻山宅近くにも、栗の木がありました。
時間があれば行ってみたかったな。
そんな小布施を訪れたら、やはり栗にちなんだ食べ物を購入したくなるのが人情です。
できれば現地で食べてみたいところですが、人気店の人気メニューはものすごい行列で、北斎肉筆画見学を優先した私たちにはとても手が届きません。
カフェどころか、土産用の栗菓子売り場にも行列が出来ていました。
それでも何とか、集合時間までに戻れました。
購入したのは、風味堂のちび栗ようかん(1,512円)。
でも宿泊先のホテルや翌日の休憩所(ビアンデ中野や小布施PA)でも、小布施名産の栗菓子はたくさん販売されていたので、焦って購入することもなかったかなと思いました。
上は、小布施PAの様子です。でも「ここでしか売られていない」というものがあれば、迷わず購入してくださいね。
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