2020年1月19日(日)、初めて京都府宮津市にある、日本三景の1つ・天橋立を訪れることができました。
あまり時間もなかったので、午後からは天橋立観光協会のガイドツアー
というツアーを選びました。大人1人4,500円です。
智恩寺への道で見た雪舟の天橋立
私たちが天橋立に行くきっかけとなったのが、歌舞伎俳優の中村芝翫さんが出演する「京都ぶらり歴史探訪」というBS朝日のテレビ番組。
この番組で天橋立が紹介されていたので、一度行きたいなと思っていました。
この時紹介されていたのが、雪舟作『天橋立図』。本物は京都国立博物館に展示されています。雪舟が80歳過ぎに実際に現地を訪れ、描いたものだとか。
天橋立ビューランドの見学後、レプリカを偶然目にすることができ、雪舟がどこからこの景色を見たのか(ドローンのない中世に)、ガイドさんといろいろ話をすることができました。
この絵が飾られてあったのは、パティスリー玄妙庵の店先。
私たちは全然知らなかったのですが、文珠山中腹にあり、室町時代から続くという皇室御用達の高級旅館・玄妙庵の女将が営む手作りケーキの店。
天橋立ビューランドに行くとき、ちらりと見えたのですが、この宿に泊まると、客室や大浴場から飛龍観の絶景が独り占めできるのだそうです(憧)。
智恩寺山門の提灯
さて、次に訪れたのは、智恩寺です。
すでに午前中参拝し、御朱印もいただいたのですが、ガイドツアーならではの見どころがありました。
その1つが、山門の提灯。門前の四軒の茶屋が奉納した提灯。立派ですね。
「門前四軒茶屋」とは吉野茶屋・彦兵衛茶屋・勘七茶屋・ちとせ茶屋のことで、この四軒のみが、名物「智恵の餅」を作ることができるそうです(江戸時代中期の享保年間=8代将軍吉宗の時代に決定)。
ちなみに午前中私たちが「智恵の餅」を購入したのは、吉野茶屋でした。
境内にある松の葉の秘密も、ガイドさんに教えてもらいました。
普通の松葉は2本ですが、ここには「三鈷(さんこ)の松」と呼ばれている珍しい3本の松葉の木があり、その松葉を持っていると幸せになれるそうです。
石造りの地蔵菩薩は、室町時代の作品。
これは重要文化財に指定されている鉄湯船。
1290年(鎌倉時代後期)に、河内国(大阪府の一部)の鋳物師(いもじ)により、寺院の慈善活動の一環である翌日開放のための湯船として製作されたそうです(現在は手水鉢として使用)。
文殊菩薩と龍の伝説
さて、本堂で再び参拝してみると、ここでも最初の参拝では見落としていたことに気付けました。
その1つが、文殊菩薩と龍の伝説。
この辺りには昔、悪い龍神たちが棲んでおり、海が荒れて人は住めませんでした。
日本列島を造った神々はこれを憂い、暴れる龍神たちを改心させるため、中国五台山の文殊菩薩を天橋立の九世の戸(文珠)に迎え、文殊菩薩が千年かけて説法して善龍に改心させ、人々を守護することを誓わせたという伝説があります。
龍神たちを殺さずに、改心させた文殊菩薩はすごいですね!
昔は龍神さまゆかりの寺でしたが、今はかわいい猫もいるそうです。会いたかったな。
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