飛行機から世界遺産2つ見えた! 幸先のいいスタート
2020年8月15日(土)~17日(月)、GO TO トラベルキャンペーンを利用して、札幌に行きました。
といっても旅行代理店は通さず安い宿を予約し、飛行機も自分で予約したのでそんなにお得感はありません(後に驚きの展開になりました)。
私たちは今回ピーチを利用して関空から札幌へ。こんなに人数の少ない札幌便に乗ったのは初めてでした。
大阪はいい天気だったので、出発するとまもなく、眼下に前方後円墳が見えました。昨年世界遺産に登録された「百舌鳥・古市古墳群」では?!
そして最近新幹線に乗っても全然見えなかった富士山が!
札幌到着前に、世界遺産を2つも見ることができました。幸先のいいスタートです。
サッポロビール博物館
午前中に札幌に着いた私たちは、まずJR札幌駅から地下鉄でサッポロビール園へ。
「札幌」といえば「サッポロビール」。
なんと読めばいいのか、最初戸惑ってしまった園内入り口の大樽の文字(右から斜め下に読みましょう)や
フィアット社製のトラクターには驚かされます。
まずはサッポロビールの歴史を知るため、園内にあるサッポロビール博物館へ。
歴史を感じさせる、レンガ造りの素敵な建物で、日本で唯一のビール博物館だそうです。
残念ながらプレミアムツアー(有料)というものの存在を知らず、私たちだけで適当に見学しましたが、それでもサッポロビールの歴史がよくわかりました。
圧巻だったのが、札幌工場で麦汁を煮沸するため実際に使用されていた銅製の釜。
高さ10m(3階から1階までの高さ)もあり、とても全景は撮影できませんでした。
開拓使による殖産興業政策の一環として誕生した、「開拓使麦酒醸造所」から、サッポロビールの歴史は始まります。
開拓使の廃止後は農商務省の所管となり、後に大倉喜八郎(帝国ホテルや日清製油などの設立に関与した明治の実業家)の「大倉商会」に払い下げられます。
それを渋沢栄一らが譲り受けました。
この頃渋沢栄一は、別のビール会社ジャパン・ブリュワリー(キリンビールの前身)の株主理事員を務めていましたが、ビール業界で健全な競争を生み出すべく、「大日本麦酒」の経営にも携わり、これが今のサッポロビールへとつながります。
戦時色が強まると、ビール業界は圧迫され、全てのビール会社の銘柄ラベルが廃止された時代もあったのだとか。
おいしくビールが飲めるのも、平和な時代あってこそ。
戦前からのポスターコレクションもすごかったです。
時代の雰囲気を感じさせますね。
戦後のスターたち。懐かしい顔ぶれが並んでいます。
有名なキャッチコピーも。
大好きな山崎努さんもいて、ちょっと感激しました。
見学終了後は、お楽しみのビール3種類の試飲です。
左から黒ラベル、クラシック、開拓使ビール。
クラシックな雰囲気のホールでおいしくいただきました。
ライラックでジンギスカン リボンナポリンも堪能
夫がまだジンギスカンを食べたことがないというので、サッポロビール園の中にある「ライラック」というホールでジンギスカンを食べることにしました。
夫が選んだのは、「よくばり!ライラックランチ」(税込1,375円)。
撮影できませんでしたが、味付けジンギスカン(漬け込み・塩)やラム肩ロースのほか、かにクリームコロッケもついてきます。
私はお手軽ランチ(税込1,210円)。コロッケの代わりに寄せ豆腐サラダ風、ラム肩ロースの代わりに、ジンギスカンが1種増えて3種(醤油がプラス)です。
さすがにビールをさっき3種類試飲したので、飲み物はソフトドリンクに。
何がいいかなと探していたら、「リボンナポリン」という変わった飲み物がありました。
さっき見ていた戦前からのポスターにも載っていた商品「リボンシトロン」の姉妹品かな?
と思って後で調べたら、やはり姉妹品でした。
「シトロン」はレモン風味。そしてこの「ナポリン」は、ブラッドオレンジ(地中海を代表する果物なので「ナポリ」から「ナポリン」)風味です。
北海道限定の飲み物だったのですね。しかも歴史が古い!
渋沢栄一が生きていた時代から製造されていたとは。
爽やかな気候の中、北海道気分満点のジンギスカンと北海道限定のリボンナポリンをおいしくいただくことができました。
コメントを残す