2022年9月3日(土)、初めて奈良ホテルにキャンペーン価格で宿泊しました。
和洋折衷スタイルのメインダイニング「三笠」
今回夕食は「いまなら。地域クーポン」が使える店で安く済ませたのですが、朝食はホテルで頂きました。
会場は、メインダイニングルームの「三笠」です。
レストランの前には、美しい食器も展示されていました。
レストラン内部は、美しい和洋折衷スタイル。牡丹が描かれた衝立があるかと思えば
絨毯、テーブルとイス、そしてシャンデリアが輝く室内だし
二条城の内部のような豪華な襖(赤い房のある引き手がすごい!)や、釘隠しがあったりします。
窓際で美しい緑を見ながら食事をしたかったな(皆さんの出足が早かったのかな)。
世界のセレブも食べた洋定食の朝食
三笠での朝食は、茶粥定食、和定食、洋定食から選べます。チェックイン時に渡される朝食券で、好みのスタイルにチェックを入れておきましょう。
夫は洋定食を選びました(3,872円)。
日露戦争後の外国人観光客急増に伴い(明治のインバウンド需要!)建設された奈良ホテルだから、洋食がメインだというわけです。確かに「三笠」では昼食も夕食も、洋食のみです。
まず提供されたのがこのセット。オレンジジュース(オレンジ、トマト。グレープフルーツ、ミルクの中から選択)、サラダ、ヨーグルト、フルーツです。青い小さな器に入っているのは、ドレッシング。
次に提供されたのが、メインの卵料理であるオムレツ(プレーンオムレツ、フレンチトースト、エッグベネディクト、ココットから選択)とパン、そしてコーヒー。
パンを撮影するのを忘れてしまいましたが、奈良らしく、柿ジャムもありました。私も少し味見をしましたが、果肉がしっかり残っていて、甘くて、柿好きには言うことなし! コーヒーのお替りも何度も入れてくれました。
奈良らしい茶がゆ定食の朝食
一方、私は奈良の郷土料理(日常食)という茶粥定食の朝食にしました。値段は同じ3,872円。
洋定食の第一弾より遅れて、このセットが出されました。一度に出されると、かなり迫力!
左端の茶粥は、香り高い緑茶でさらりと炊き上げているそうです。胃にも優しそうですね!
献立は、自家製胡麻豆腐、月替わりの取り肴五種盛り(煮びたしや夏らしい葛切り、牛肉?の佃煮や白和えなど)、日替わりの焼き魚(鰆)や炊き合わせ、蒸し物(シュウマイ)、奈良漬けなどお漬物。やっぱり奈良には、奈良漬けが欠かせません!
食器の蓋も、なかなか素敵でした。茶粥の蓋に、奈良らしさが出ていますね。
心配した分量も、ちょうどよい具合でした。惜しむらくは朝のコーヒーが出ないこと。あくまでも和食です。
お土産用の団扇の原画
外国人観光客(しかもセレブな)のためのホテルとして誕生した奈良ホテルでは、戦前の一時期、国の機関(鉄道省観光局)が経営をしていたこともあり、当時を代表する日本画家に、誘致ポスターやお土産品の原画を依頼していました。
フロントには、上村松園描く誘致ポスターがありましたが、
三笠の中にも、横山大観と河合玉堂という日本画の巨匠が描いた作品がありました。外国人観光客に日本のお土産として製作した、団扇の下絵(特注品)。非常に貴重な作品だそうです。
横山大観の団扇画「燕に山」。
そして撮影しにくい角度から撮ったので少し見にくいですが、河合玉堂の団扇画(「月に鵜飼」)です。
宿泊プランによっては、朝食や夕食を三笠で取らない場合もあります。その場合でも、スタッフに頼めば鑑賞できるようです。
こんな有名画家が描いた(販促?)団扇は、世界中にどれくらい残っているのかなと思いました(捨てられることも多い?) そう考えると、展示されている原画は、やはりとても貴重なものですね!
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