久しぶりの古都・奈良 南都七大寺の東大寺・興福寺・元興寺を一気に見よう! 

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2022年9月3日(土)、9月4日(日)、久しぶりに奈良を訪れました。

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東大寺の南大門と大仏は見ておこう!

奈良の見どころと言えば、やはり東大寺ではないでしょうか。

子供の頃に見たという人も、大人になってから見るとまた感動が違うでしょう。素晴らしい美術品の宝庫です。

まず南大門。源平合戦で焼失したこの門(「大華厳寺」の額が掲げられています)は、大仏様(だいぶつよう)別名唐様(からよう)と呼ばれる、中国伝来の技術でより早く、より安く、より見栄えよく作られました。

そして運慶と快慶が製作したという金剛力士像! すごい迫力と筋肉の盛り上がりです。

南大門を過ぎると、次に見えるのは中門。ここを左に曲がると、大仏殿拝観受付です。東大寺ミュージアムとの共通券(1,000円)もありましたが、今回は大仏殿単独チケット(600円)を購入。

斜めから見る大仏殿もなかなか美しい。

正面からです。建物自体も巨大なのがよくわかります。

そして久々に見た、奈良の大仏(廬舎那仏)。写真撮影OKなのが、少し驚きでした。前からそうだったのかな。

迫力に圧倒されますが、大仏殿や大仏の頭部は江戸時代の作で、奈良時代のものはもっと大きかったのです。

台座の連弁にはこんな彫刻が施されていたのですね。

廬舎那仏の左右には、虚空蔵菩薩像と

如意輪観音菩薩像。いずれも江戸時代の作ですが、左右にこんな仏様がいるということも忘れていました!

確か大仏様の鼻の孔と同じ大きさの穴が開いている柱があるはず。どこだろう?と探したところ

コロナ禍のため、現在は「柱くぐり」はできないとのこと。

大仏殿の御朱印を頂きました(300円)。「華厳」と書かれているそうです。

興福寺で奈良のシンボル五重塔と阿修羅さまに会おう

次に見てほしい寺院は、藤原氏の氏寺である興福寺

奈良の風景写真としてよく登場する五重塔は、興福寺の五重塔です。普段は非公開ですが、9月17日(土)から特別拝観が始まるそうです(詳しくはこちらをご覧ください)。

この日拝観できたのは、薬師三尊像などが安置されている東金堂。残念ながら内部は撮影禁止です。私たちは東金堂と国宝館の共通券(大人900円)を購入し、有名な阿修羅像や仏頭など、興福寺が所蔵する天平&鎌倉時代を中心とする素晴らしい美術品を見ることができました(国宝館内部も当然ですが撮影禁止)。

東金堂の御朱印(300円)。

2018年に再興された中金堂(右側の建物)は、コロナ禍のため現在は拝観できませんでした。

奈良の鹿をめぐる江戸時代の悲劇

奈良の鹿は神の使いとして「神鹿」と呼ばれ、観光客にも大人気。

こんな風に鹿が人を恐れず、人前に姿を見せている土地は、外国にもあまりないのだそうです。

しかし昔の奈良には、「鹿を殺したものは死刑」という恐ろしい掟がありました。

江戸時代、興福寺の13歳の小僧「三作」が誤って鹿を殺してしまい、興福寺の裁きによって石や瓦で生き埋めにされる石子詰という恐ろしい刑罰に処せられたという言い伝えがあります。

興福寺の菩提院大御堂前に、その碑が立っていました。

今も鹿と人間の共存には難しい問題点がいろいろあるようですが、この三作の話は、近松門左衛門がドラマ化したことによって、大いに広まったのだとか。三作の塚は門の中にあるので、はっきりとはわからなかったのですが、もしかしたらこの石塔かな?

古代と中世の面影を残す元興寺

最後にご紹介するのは、元興寺。東福寺や興福寺に比べると知名度はいま一つのようですが、東大寺、西大寺、興福寺、法隆寺、薬師寺、大安寺と並んで「南都七大寺」と呼ばれていた大寺院です。

蘇我氏が飛鳥に建立した法興寺(飛鳥寺)が移転して、「元興寺」と名を変えました(飛鳥の法興寺も廃止されず、元の場所に残っています)。拝観料は大人500円。

奈良時代の僧侶・智光が、学友の僧侶が極楽に往生したのを夢に見て、その様子を画工に描かせた「智光曼荼羅」が浄土信仰の高まりとともに本尊となり、国宝の本堂は「極楽坊」とも呼ばれています(内部は撮影禁止)。

御朱印も頂きました(300円)。「智光曼荼羅」と書かれていますね。

この辺りの屋根瓦は、日本最古の瓦なのだとか。

奈良時代には朝廷の支援があった元興寺も、中世になると無名の庶民が支えるようになり、中世庶民の信仰を示すものが多数収蔵されています。

教科書に載っている美術品はありませんが、この石仏にも庶民の信仰が現れているようで、ほっとする雰囲気の寺院でした。

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