秋の近江路を歩く5 幻の大津京と近江神宮 

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2022年11月16日(水)、滋賀県大津市を訪れました。前日から東横INN京都琵琶湖大津に宿泊したため、朝早い時間から観光をスタート。三尾(みお)神社を参拝した後、天台寺門宗の総本山・園城寺(おんじょうじ)別名三井寺へ向かいました。

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大津京シンボル緑地から近江神宮へ

三井寺の参拝を終えた私たちは、京阪石山坂本線の三井寺駅から、近江神宮前駅まで列車に乗り、そこから近江神宮を目指しました。

途中目についたのが、大津京シンボル緑地。

とても美しい銀杏の木にびっくり!

その近くにも、紅葉の美しい木々がありますね。そして木々の下をよく見ると

天智天皇・額田王・柿本人麻呂・藤原鎌足(中臣鎌足)・平忠度(たいらのただのり)の歌碑があります。平忠度は源平合戦の時代に生きた人ですが、「さざ浪や志賀のみやこはあれにしを むかしながらの山ざくらかな」の歌が刻まれていました。

個人的には「大津京」よりも「近江大津宮」の方がしっくりきます。

わずか5年あまりで廃都となった大津宮の遺跡(錦織遺跡)もこの近くのようです。昔の姿はどんな感じだったのでしょうか。

緑地を過ぎると、小さな川を渡ります。

ここの紅葉もとても美しかったです。

『ちはやふる』の聖地・近江神宮

川を渡れば、近江神宮の広大な境内。

近江神宮は天智天皇を祭神としています。

大化の改新で活躍する中大兄皇子が即位して天智天皇となり、飛鳥から近江大津宮に遷都しました。

太平洋戦争開始前年の1940(昭和15)年、神武天皇即位から2600年を記念して(皇紀2600年)創建された、まだ新しい神社です。

近江神宮と言えば、1月に行われる競技かるた(百人一首)の大会が開かれることでも有名。

漫画『ちやはふる』の舞台にもなった場所として知られています。

藤原定家が、百人一首の第一首目(巻頭歌)として天智天皇の歌を選んだことから、近江神宮と百人一首のつながりができたのでしょう。境内にも百人一首かるたが飾られていました。

近江神宮境内の見どころ

近江神宮で御朱印(300円)を頂いた後

境内を散策してみました。

近江神宮と言えば、百人一首の他に、「時の記念日」など、時計でも有名(上は日時計)。

天智天皇が、内裏に漏刻(ろうこく 水時計)を造り、鐘鼓を鳴らして時を知らせたのが、日本の時刻制度の始まりとされています。上がその漏刻ですが、大掛かりな施設ですね。

近江神宮境内には、日本で唯一の「時計館・宝物館」もありました(大人300円)。内部は撮影禁止でしたが、珍しい時計の数々は必見! 大津宮や壬申の乱で亡くなった大友皇子(天智天皇の子)に関する展示も見ごたえがありました。

境内には美しい菊もたくさん展示されていました。

祭典や祈祷が行われる内拝殿にも、菊が飾られていました。

これは栖松遙拝殿(せいしょうようはいでん)。全国社寺遥拝所ですが、かつては高松宮家の邸内社・御霊殿として有栖川宮家以来の御霊を祀っていた建物です。

宮家廃止に伴い、ここに移築されたのだとか。「高松宮記念」など多くのスポーツや競馬などでなじみのある宮家(昭和天皇の弟)でしたが、ご夫妻の間に子はなく、2004年に廃絶しました。

神社の広い境内は散歩するにも快適で、皇室ゆかりの神社らしく、あちこちにある菊の花が秋らしくてよかったです。

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