2022年11月19日(土)、和歌山市を訪れる機会がありました。
加太の淡嶋神社、和歌浦の紀州東照宮と和歌浦天満宮を参拝し、不老橋まで足を延ばした後、バスで和歌山城を訪れました。
和歌山城から日前神宮・國懸神宮へ! タクシーに乗れず結局徒歩40分
和歌山城を訪れた後は、紀州一宮を参拝することにしました。
紀州一宮の神社については、1つの神社とはっきり決まっているわけではなさそうです。
私が御朱印を管理している「御朱印マップ」というアプリによると、日前(ひのくま)神宮・國懸(くにかかす)神宮、丹生都比売(にうつひめ)神社、伊太祁曽(いたきそ)神社の3社でした。それにしても皆、名前が難しいですね! 絶対読めない。
この3社の中で、比較的和歌山城に近い神社が日前神宮・國懸神宮でした。
バスとわかやま電鐵貴志川線を乗り継いでいくのが妥当なのでしょうが、夫は和歌山城からタクシーで行くつもりでした。しかも歩きながら流しのタクシーを捕まえる作戦。そうするとタクシー走行距離の節約にもなります。
ところが歩いても歩いても、流しのタクシーが見つかりません。和歌山市は流しのタクシーは少ないようですね。
結局タクシーが見つからないまま、神社まで歩きました。40分くらい歩きました。素直にバス&電車にした方がよかったかな。
1つの境内に2つの神社がある珍しい一宮
日前神宮・國懸神宮は、1つの境内に2つの神社がある珍しい神社です。
地元では、長い名前なので省略して日前宮(にちぜんぐう)とも呼ばれているとか。
最寄り駅のわかやま電鐵貴志川線も、日前宮でした。
さすが一宮らしく、広い境内。鳥居も立派です。
参道からも、荘厳な雰囲気が漂っています。
神社入り口から向かって左側にある日前神宮に向かいます。途中には摂社がたくさんありました。これは天孫降臨に従い、神武天皇から初代の紀国造(きのくにのみやつこ 紀伊国を支配する豪族)に任命された天道根命(あめのみちねのみこと)を祀る神社。
左は末社の邦安(くにやす)神社。徳川吉宗が紀伊藩主だったころ、実父に疎まれて伊予西条藩の嫡子を廃され、非業の最期を遂げた松平頼雄(よりかつ 吉宗の従兄)を祀っています。
こちらは草や野の守護神・深草神社。病気平癒のご利益もあるとか。
日前神宮です。ご神体は三種の神器に先立って造られたとする日像鏡(ひがたのかがみ)。
日前大神の他、知恵の神様・思兼命(おもいかねのみこと)も祀られています。
今度は入口向かって右手にある國懸神宮へ。途中にある末社・市戎(いちえびす)神社です。商売繁盛の神だけあって、ここだけとても幟が華やかでした。
隣接する末社の松尾神社。山の神で農耕(治水)をつかさどる神でもあるようです。
こちらが國懸神宮。ご神体は日像鏡と同様、三種の神器に先立って造られたとする日矛鏡(ひぼこのかがみ)。
日像鏡と日矛鏡は三種の神器である八咫鏡(やたのかがみ)と同様のものとされているため、日前神宮と國懸神宮は天照大神を祀る伊勢神宮と同様に皇祖神を祀る「神宮」とされているのです。
また鏡をご神体としているだけあって、日前國懸大神は太陽の徳を生きとし生けるものに授け、人々の縁を結び、生活の木本を守ってくださるのだとか。
今回和歌山市に来るまで、この神社の存在を知りませんでしたが、とても古く由緒のある場所だったのですね。初詣に行くのもいいかもしれません。
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