冬の戸隠神社五社巡りに挑戦1 長野から戸隠神社中社へ! 中社三本杉と若狭人魚伝説の不思議

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2022年12月21日(水)、長野県の戸隠神社に参拝する機会がありました。戸隠神社は5つの神社(五社)からなり、どうせなら五社すべてを参拝するつもりで出かけました。

冬は戸隠神社中社までしか路線バスがない!

その前日、アルピコ交通の夜行バス(大阪・京都→長野便)で早朝の長野駅に着いた私たちは、

長野駅から少し離れたホテル国際21(予想以上の高層ホテルでした!)にまず荷物を預けて

「信州割SPECIAL」クーポンをもらいました。今回初めて長野県の地域クーポンをもらったのですが、500円単位になっていて、

他府県の1,000円単位のクーポンよりも、とても使いやすいなと思いました(紙クーポンはお釣りが出ないので)。

そこから再び長野駅前に戻り、アルピコ交通の路線バスで戸隠へ向かいます。乗り場はアルピコ交通長野駅前案内所のすぐ前(7番乗り場)でした。

本来なら戸隠神社奥社まで路線バスがあるのですが、あいにく冬ダイヤ(2022年12月10日~2023年3月31日)は、戸隠神社中社(ちゅうしゃ)までしか行きません。長野駅から戸隠中社まで、大人3人往復で7,200円。

「今日は奥社はこんなに雪が積もっていますよ。大丈夫ですか?」と受付の女性にライブカメラの映像をタブレットで見せられ、予想以上の積雪にかなり腰が引けてしまいましたが(私は雪道が大の苦手)、もう行くしかない!

戸隠行の路線バスは、ループ橋経由戸隠線と県道戸隠線の2つの系統があり、所要時間が短いのはループ橋経由なのですが、少しでも早く目的地に到着したかったので、早く出発する県道戸隠線に乗りました。この路線は生活路線で、集落を縫って山道を走るため、カーブがたくさんあるとのことでした(気になる人は酔い止めを持参しましょう)。

市街地を抜け、長野市北西部に位置する戸隠山を目指します。山間部に入ると、市街地では見られなかった雪が見えてきました。

そして車窓からは、本当に信州らしい雪の山々(戸隠連峰)が見えてきました! そして一面の雪景色も!

まぁ、「戸隠」といえば、戸隠神社や戸隠蕎麦とともに、戸隠スキー場も有名なので、雪があること自体は問題ないのですが

雪道が怖い私は、先々の苦労が思いやられて顔が引きつっていました。

戸隠中社の三本杉と若狭の人魚伝説

8:08に長野駅を出発したバスは、定刻通り9:25に戸隠神社中社に到着しました。

バスがら降りると、早速戸隠の三本杉のうち二番目の杉(3本とも天然記念物)がお出迎え。樹齢は約900~1000年なのだとか。

この三本杉は、中社の大鳥居を中心に、ちょうど72m間隔で正三角形になるように植えられているのでした。これも不思議ですね。

「戸隠三本杉」には、不思議な人魚伝説が秘められています。3本杉は若狭の漁師(妻は既に死去)が出家して植えたもの。その理由は、彼が殺した人魚の肉を、知らずに3人の子供が食べてしまい、体にうろこが生えるなど人魚化して遂に死んでしまったため。

夢のお告げにより、漁師は出家して「八百比丘(やおびく)」となって戸隠権現(当時は神仏習合でした)に八百日参詣し、人魚の霊を祀り、子供たちを救うため3本の杉を植えたそうです。それがこの3本杉。

若狭には、人魚の肉を知らずに食べて永遠の若さを手に入れ、死を求めて全国行脚をした「八百比丘尼(やおびくに)」が小浜で亡くなったとの伝説もあるのですが、まさか戸隠にも若狭の人魚にまつわる伝説があったとは!(日本各地に人魚伝説は残っています)。

八百比丘には長寿伝説はないようですが、八百比丘尼と同様に、木を植えているのがとても興味深いです。八百比丘尼は、椿や杉、松の木を各地に植えたのだとか。

それにしても人魚の肉を食べて人魚化する!という話は、初耳です。得体のしれない食べ物には、手を出さない方がいいのかな。

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