2023年1月1日(日)、武雄温泉から西九州新幹線に乗って長崎に到着した私たちは、諏訪神社で初詣の後、龍馬通りを歩いて亀山社中記念館から龍馬関係の史跡を訪れ、眼鏡橋や中島川沿いを散策しました。
中華街も休業の店が多かった
私たちの次の目的地は、長崎新地中華街。そろそろおなかが空いてきました。
その途中、中島川沿いを歩いていたら面白い店を発見しました。
凧(長崎では「ハタ」)を売っている店! 大守屋という店です。でも凧揚げをしている子供の姿は、ついに見かけませんでした。そういえば福江島でも、飾っているバラモン凧はよく見たけれど、凧揚げしている子供はいませんでした。皆、お正月に凧揚げしなくなったのかな?
その近くにあった「黒板」の看板! こんな看板初めて見ましたが、漆器屋さんが作るんですね。
やがてアーケードの商店街に出ました。長崎一の繁華街と言われる「浜町アーケード」ですが、元旦なので休業している店がほとんど。人通りも少なく閑散としています。
この通りを進むと、長崎新地中華街。
ここも少しは開いているお店はあったのですが、やはり元旦は休業もしくは営業時間短縮という店が多いみたい。
元旦は、初詣客相手の店やコンビニ以外はあまり営業していないと思った方がいいかな。
気になっていた唐菓子・よりよりを発見!
ちょっとレストランで昼食というのは難しそうなので
偶然見つけた「よりより」を売っている店・蘇州林へ行ってみました。
「よりより」は偶然長女が見つけて教えてくれた中国菓子(唐菓子)で、中国北部では「麻花兒 (マファール)」、南部では「火把 (ホオバー)」と呼ばれているそうです。
こんなお菓子を見たのは初めて。「麻花兒 (マファール)」には麻糸を撚ったようなという意味があり、一本一本、手で編むようにしてつくるそうです。「余利余利」に通じる縁起のいいお菓子で、元旦にはピッタリかも。
硬いのと柔らかいのがあるみたいで、私たちはソフトの方を購入。あっさりした甘味の揚げ菓子で、いくらでも食べられます。すっかり気に入ってしまい、お土産にも購入しました。おいしいお菓子を知ることができてよかったです。
長崎の郷土料理・ハトシ
もう1つ食べたのがハトシで、これも中国から伝わった料理。
漢字で「蝦多士(ハートーシー)」と書き、蝦(エビのすり身)を多士(食パン)で挟み、それを油で揚げて作る料理で、当初は卓袱(しっぽく)料理で出される一品となっていました。
私もかなり以前に初めて長崎に行ったとき、卓袱料理で食べた記憶がありました。だから高級品!というイメージがあったのですが
今は屋台でも売られていて、気軽に食べ歩きもできます。
値段も500円以下で、良心的。安くてもエビの味がよくしみこみ、これも揚げものなので食べ応えがありました。
ランタンフェスティバルの準備が進む湊公園とつりがね堂
「よりより」やハトシを落ち着いて食べたのは、
中華街の南門(朱雀)に面する湊(みなと)公園です。
中華風の門や庭があって、中国伝来の食べ物を食べるにはちょうどいい場所かも。
ちょっと工事中のような雰囲気もあったのですが、よく考えれば、長崎ランタンフェスティバルの会場準備をされているのですね。
写真でしか見たことがないけれど、いつか行ってみたいな。
湊公園に面した、中華街南門に隣接する家にある釣り鐘も、とてもユニーク! お寺でもなさそうなのに、いったいどうして釣り鐘が? と思って近くまで行くと
中華街の解説板の中でも紹介されている、老舗の薬局(つりがね堂)の商標でした(これを船やリヤカーに載せて行商していたのだとか)。後で知ったのですが、釣り鐘の下には、航空機のプロペラも看板代わりになっているのでした。
昔の写真にもしっかり写っている釣り鐘。昭和になって埋め立てられるまで、この辺りは長崎港へと続く河口だったのですね。
長崎の歴史を、また1つ知ることができました。本当にいつかランタンフェスティバルに行ってみたいな。
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