朝の連続テレビ小説『らんまん』主人公のモデル・牧野富太郎ゆかりの地を、昨年から今年にかけて訪ねることができました。
昨年6月26日(日)、まず牧野富太郎が生まれた町・高知県佐川町に行き、富太郎が11歳から教育を受けた名教館(めいこうかん)や、生家跡に建つ牧野富太郎ふるさと館を見学しました。
牧野富太郎ゆかりの植物たち
高知市の高知県立牧野植物園を訪れて、土佐の自然生態園や牧野富太郎記念館を見学し、牧野ロールを食べた後は
牧野富太郎ゆかりの植物を見学。やはり見ておきたいのは、スエコザサでしょう。
愛妻・壽衛子が病魔(多分子宮がん)に侵され、貧しさゆえに手術などきちんとした治療もできず、死の床に就いていた頃の1927(昭和2)年、富太郎は仙台で新種の笹を発見しました。
その翌年に壽衛子が55歳で死去すると、彼は新種の笹を「スエコザサ」と命名し、妻の名を永久に残しました。
植物園には、スエコザサと、富太郎が詠んだ和歌「家守りし妻の恵みや我が学び 世の中のあらむ限りやすゑ子笹」を刻んだ石碑がありました。この辺りは『らんまん』ではどのように描かれるのかな。ある意味、とても自分勝手な夫と思われても仕方ありません(妻よりも、祖母よりも、家業よりも自分の研究が大事)。昔は「美談」で片付きましたが。
高知県の学生が発見し、富太郎が命名したヤッコソウもかわいい! 初めて見たかもしれません。
残念ながら、富太郎がこよなく愛した郷里の花・バイカオウレンはこの時期の花ではなかったのですが、この植物園のロゴマークとなっていました。
眺めのいい「こんこん山広場」と、子供のころの好奇心が戻る「ふむふむ広場」
次に訪れたのは「こんこん山広場」。標高131mの高さにあるので、園の様子がよく見えます。
あそこの大温室まで、かなり歩く必要がありそうです(汗)。
展望デッキからは、五台山竹林寺の五重塔や太平洋まで見えるらしいのですが、この日は曇っていたし、竹林寺の五重塔も気が付きませんでした。
花木類の中には、台湾産のものも。富太郎は台湾にも植物調査で訪れているので、ゆかりの植物なのでしょう(上の写真は、中国で薬用にもされるタイワンニンジンボク)。
これは北アメリカ原産の薬用植物(ハーブティーなどで利用)ムラサキバレンギク。色とりどりに咲いていて、なかなかきれいでした。
さらに進んでいくと、「ふむふむ広場」という場所に出ました。
五感で植物を感じるエリアで、ラベンダーなど香りを楽しむ植物はもちろん
色々な出触りを楽しめる植物があったのは新鮮でした。
普通は「手を触れないでください」なのですが、植物を触ると、子供のころに雑草の花を摘んだり、色々な葉っぱをちぎって調べたりしたことが思い出されて、とても懐かしかったです。
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