天守閣現存の国宝・高知城3 無料区間でも楽しい高知城 石垣がすごかった!

スポンサーリンク



前回と前々回にかけては、高知城に残る歴史上有名な人物ゆかりの地についてご紹介しましたが

天守閣現存の国宝・高知城2 土佐藩家老野中兼山と、幕末維新で活躍した人々ゆかりの場所

2023年4月17日

天守閣現存の国宝・高知城1 山内一豊と妻の像 おしどり夫婦でも、像は別々の場所に

2023年4月16日

今回は城の構造について見ていきたいと思います。

敵兵だけでなく自然とも戦う高知城

最初に紹介するのは、追手門(おおてもん)。「大手門」と同じ読み方で、城の正門になります。

堂々とした門は、まさに正門にふさわしい。

そして注目すべきは、この「枡形」と呼ばれる門の前の石垣の形。

前と左右の三方向から攻撃を加えられるようになっていますね。攻撃する側にとっては、恐ろしい場所でした。

石垣には、面白い構造物がついています。これは「石樋(いしどい)」と呼ばれる排水施設で、城内に16ヶ所ありますが、三ノ丸のこの石樋が一番大きいようです(一番下にあって排水量が多いため)。

全国でも有数の多雨地帯にある高知城ならではの施設で、石垣内部に泥水が入って目詰まりによるゆるみが生じないようにしているのだとか。他の城郭では見ることができない、珍しいものだとは知りませんでした。

杉ノ段から二ノ丸へ

観光地のバリアフリー化が叫ばれているとはいえ、お城ではどうしても石段があります。

この石段を上るのはなかなか大変なのですが、攻めるには上がりにくく、守るために降りるにはちょうど良い足場になっているそうです。こんな所にも軍事的な工夫が凝らされているのですね。

さらに進むと「杉ノ段」と呼ばれる場所に。無料エリアだけど、天守閣も見えてとてもいい場所です。

三ノ丸石垣の勾配にも目を奪われました。よく見ると、自然石を積み上げている野面(のづら)積みで

平成の改修工事では、安土城の石垣などで有名な穴太衆(あのうしゅう)の技術を現代に受け継ぐ石工が携わりました。後で知ったのですが、三ノ丸には長曾我部元親時代に築かれた石垣も見ることができたようです。

さらに進むと、藩主の政務と生活の場でもある二ノ丸。築山や池があり、つかの間の休息も楽しめました。

高知公園

この辺りの広場は高知公園になっていて、早朝はラジオ体操をする地元の方々で賑わっていました。

長宗我部元親、山内一豊、坂本龍馬が高知城の解説をするパネルもあります。

博物館に行かなくても、ここでかなりの知識が身に付きそう!

この辺りからは、高知城がとても美しく見えます。

天守閣に入れるのは9:00から(料金420円)。次回は本丸御殿や天守閣の様子についてご紹介しましょう。

スポンサーリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です