高知県安芸市 岩崎弥太郎の生家へ行こう! 大志を抱いた日本列島の庭は必見

スポンサーリンク



岩崎弥太郎の生家 駅からは少し遠かった

2021年5月に、三菱の創業者・岩崎弥太郎の生家へ行きました。

岩崎弥太郎といえば、なんといってもNHK大河ドラマ『龍馬伝』で、香川照之さんが演じたアクの強い人物が印象的。2021年の大河ドラマ『青天を衝け』でも、岩崎弥太郎は主人公・渋沢栄一の好敵手として後半に登場するとあって(演じたのは中村芝翫さん)、高知に行くなら訪れてみたいなと思ったのです。

『龍馬伝』に登場する土佐の人物だから、龍馬や武市瑞山(半平太)のように高知市で生まれたのかと思ったらそうではなく、生家は高知市から列車で1時間15分ほどの高知県安芸市にありました。地図を見ただけでも、かなり離れているのがわかりますね!

高知県安芸市って、阪神タイガースのキャンプ地があるということ以外全く知識がなく、

高知駅から安芸駅に着いた後、

岩崎弥太郎の生家まで歩いて40分くらいかかるというのも直前に知ったので、

この時はタクシーを使いました(タクシーだと10分弱で1,220円)。なお、路線バス(元気バス畑山線)なら「僧津」バス停で下車し、徒歩9分です。

岩崎弥太郎の生家は意外に大きい

岩崎弥太郎の生家前には、よくテレビなどで見る、岩崎弥太郎の銅像がありました。

見るからに意志の強そうな顔! すべての権限を社長が独占するという彼の企業経営方針は、すべての責任は社長が背負うということ。渋沢栄一なら話し合いをしそうですが、彼の場合は即断即決でした。リスクを恐れない自信と覚悟が顔つきに現れているようです。

高度経済成長真っ只中の1938(昭和38)年、弥太郎の生誕150周年を記念して建立されたのだとか。

台座にも、彼や三菱に関する絵が描かれていて、とても面白いなと思いました。

銅像からは、少し歩いて生家に移動します。現在も、岩崎家が生家を所有しているのだとか。

『龍馬伝』の岩崎弥太郎の身なりがかなり酷かった印象があるので、小さな家で生まれ育ったのかと思ったら

意外と大きくてびっくり。

この屋敷は中農規模のようです。建坪は30坪、藁葺きの平屋で、表側に8帖、その脇に4帖半2間、茶の間9帖という造りで、風呂と便所は別棟。

弥太郎の死後、三菱を率いることになる弟の弥之助や、長男の久弥もここで誕生したそうです。

元々は龍馬同様、郷士(下級武士)だったけれど、弥太郎の曽祖父の時代にその株(資格)を売って、農業で生計を立てていました。でも彼は立身出世を夢見て学問にはげみ、海援隊の会計係を経て九十九(つくも)商会、そして三菱へと海運業を発展させていきました。

少年時代の弥太郎が、天下雄飛の夢を託して、自ら日本列島の石組みを造った庭。実際の日本列島と比較した解説板もあるので面白かったです。

ふと、武士になりたかった少年時代の土方歳三が、生家に矢竹を自ら植えたことを思い出しました。

関東と四国という全く異なった場所で生まれ、立場も思想も全く違った2人ですが、大きな野望(大志)を抱いてそのために努力し続けるというのは、とてもよく似ているなと思いました。

三菱マークの由来

この家はただの百姓家とは違い、土蔵がありました。

土蔵に保存されていたポンプ車(龍吐水=りゅうどすい)。手押しポンプにあたる消防器具です。

土蔵の鬼瓦に「三階菱」、白壁に三菱マークがありました。ちょっと鬼瓦は見えにくいかな?

三菱マークの由来や、このマークがどのようにしてできたのかについては、解説板に詳しく説明されていました。

白壁の三菱マークをよくよく見ると、スリーダイヤではなくて、家紋っぽい。丸で囲まれているからかな?

立派な記念碑は、三菱グループ各社の協賛により建立されました。この家から世界に飛躍する巨大企業が誕生した。何だかとても夢がありますね!

昨年東京で見た、東京の重要文化財の「旧岩崎邸庭園」との対比もなかなか面白いなと思いました。後に彼らはこんな家に住むのですね!

まだまだ知らない東京を見て歩く10 湯島天満宮から旧岩崎邸庭園へ

2022年11月4日
スポンサーリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です