2021年5月に、高知県安芸市で三菱の創業者・岩崎弥太郎の生家などを見学しました。
次はもう1つの行きたかった場所、高知県香美市にある龍河洞に向かいます。
日本三大鍾乳洞の1つ・龍河洞 参道には面白いお店も!
龍河洞は、香美市にある鍾乳洞で、岩手県岩泉町の龍泉洞、山口県美祢市の秋芳洞と並び、日本三大鍾乳洞と呼ばれているそうです。
JR安芸駅から鉄道でJR土佐山田駅へ移動し、そこからタクシーで龍河洞へ。とさでん交通バスなら約20分、「龍河洞」バス停下車すぐ。バスは1日5本です(時刻表はこちら)。
タクシーを降りると、5月なのでこいのぼりが泳いでいました。
洞窟入口への道は、コロナ禍で寂しくなってはいましたが、ちょっとした土産物店街。
土佐は刃物でも有名なのでしょうか。まさか龍河洞名物に刃物があったとは!
タヌキの罠など、実際に見たのも初めてなら、売られているのを見たのも初めて。獣害が深刻な場所では必需品なのかな。
この「土佐壺屋」さんは、洞窟観光の間に、観光客が購入した包丁の仕上げや名前入れをしてくれるのですね。
洞窟土産の定番と言えば、やはり石でしょうか。でもこんな大きくて重そうな結晶、一体だれがどうやって持って帰るのか(車の観光客用?配送?)とても疑問です。もちろん私たちは見るだけ。
高知県の土産物として忘れることのできないミレービスケット。ビッグサイズがたくさんある!
土御門上皇の龍河洞見物を助けた龍王を祀る龍王神社
この龍河洞は、じつは昨年のNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』と、微妙に関係していました。
ドラマの主人公・北条義時は、承久の乱に勝利した後、乱の首謀者であった後鳥羽上皇を隠岐に流しますが、この時後鳥羽上皇の子であった土御門上皇は土佐へ、同じく順徳上皇も佐渡へ流罪となりました。
このうち土御門上皇は香美市を訪れた際、土地の豪族が慰めにと今の龍河洞を案内したのですが、その時、一行の前に金色の小さな蛇が現れて道案内をしたそうです。
人々は、この蛇を龍王の化身として洞窟の入口に祀りました。今も洞窟の入口に、龍王神社があります。
ちなみにこれは、龍河洞入り口の案内板。この案内板によると、道案内したのは錦の蛇だったとか。金色の小さな蛇か、錦の蛇か(ニシキヘビ?)龍王の化身はどちらだったのでしょうね。
土御門上皇は、龍駕(りゅうがorりょうが 天子の乗る車)でここに来られたので、龍駕が転じてこの洞窟のことを「龍河洞」と呼ぶようになったという伝説もあるのだとか。
土御門上皇は、父親の後鳥羽上皇や弟の順徳上皇に比べると、承久の乱には何も関与しなかったので幕府の処罰者リストには入っていなかったのですが、父親の後鳥羽上皇が隠岐に流されるのに、自分が京にいるのは忍びないと幕府に訴え、自ら申し出て土佐に流されました(後に幕府により、もう少し都に近い阿波に移されています)。
もし承久の乱がなければ、土御門上皇が龍河洞に来ることもなかったでしょう。その時はこの洞窟には、どんな名前が付けられていたのでしょうね。
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