2023年4月20日(木)、黒部峡谷鉄道のトロッコ列車を満喫した後、トロッコから見た景色を、自分の足で歩いて見に行くことにしました。
地味だけどすごい宇奈月発電所と送電線
宇奈月ダムを展望台から見学し、桜並木の道(花はだいぶん散っていましたが)でトロッコ列車を見て感動した私たちでしたが、ふと発電所の方を見ると、3本の太い送電線(見えにくいかも)が、谷を渡って伸びています。関西電力のHPによると、送電線には景色にとけ込む特殊な電線を使用しているのだとか(詳しくはこちら)。
電気ってこうやって関西方面に運ばれていくのですね。関西人の私たちは、黒部のダムには感謝しなければなりません。最大2万kWを発電できるそうです。
宇奈月ダムには資料館があり、とても興味があったのですが(ダムカードも貰える)今回は時間と体力の都合でパスしました。いつかまた行けたらいいな。
うなづき湖の絶景に遭遇!
さらに進むと、尾瀬場トンネル。
こちらはやや短めのトンネルでした。先ほど通った冬期歩道と異なり自動車も通るので、気を付けてくださいね。
トンネルを抜けると、うなづき湖の絶景が広がります。とても美しい湖の色。
新柳河原発電所が、湖に映えて美しい! まるで日本ではない、別の国にいるようでした。
湖には、湖面橋という橋も架かっているのですが、今回は渡るのを諦めました。
もし体力に余裕があるなら、湖面橋を渡って尾の沼公園に行ったり、十二貫野用水の取水口を見ることができたかもしれませんね。
宇奈月温泉の隠れた名物?「権利ノ濫用除」
もし体力と時間があって、湖面橋を渡ってうなづき湖対岸に行けるのであれば、
宇奈月温泉木管事件碑という場所に行ってみるのも面白いかもしれません。
法律を学んだ人ならきっと知っているだろう(でも夫は知りませんでした)と言われるくらい有名な事件らしく、法律を学んでいない私にはまったく聞いたことのない事件でしたが、1935(昭和10)年に大審院(最高裁判所に相当)が、初めて「権利の濫用」という文言を判決文の中で使い、所有権の濫用になる請求を許さなかった民事裁判事件として有名らしいのです。
裁判になった経緯についてはこちらを見ていただきたいのですが、今回ご紹介したいのが、朝日新聞の夕刊(2023年5月9日)に掲載されたこの記事。
「権利ノ濫用除(らんようよけ)お守り」が、宇奈月神社のお守りになっていたのです。「あなたを害する者・ことを除け、良い縁を結ぶ」ご利益があるのだとか。詳しくはこちらをご覧ください。
実はこのお守りのことを全く知らなかった私たちも、宇奈月神社には参拝していました。
でも神社には誰もおらず
御朱印をもらいに、隣接する黒部市芸術総合センター「セレネ」に行く気力や体力もなく、参拝しただけで満足してしまったのですが
もし頑張って「セレネ」に行っていたら、御朱印だけでなく、「権利ノ濫用除(らんようよけ)お守り」を入手できるチャンスがあったかもしれません。なお、このお守りは通販では扱わず、現地でしか手に入らないお守りです。関心がある方は、ぜひ検討してみてくださいね。
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