2023年4月21日(金)、立山ロープウェイと立山高原バスを乗り継いで、立山黒部アルペンルートの中間点・室堂(むろどう)に到着しました。
アジアからの観光客で大人気の、雪の大谷ウォーキング
「雪の大谷」とは、室堂の南部にある国見岳稜線の風下にあたり、吹き溜まりとなっているため、特に積雪が多い場所。
冬の期間閉鎖される立山黒部アルペンルートが春に営業再開する際には、道に積もっていた雪を除雪する必要があるのですが、大谷は大量の雪の吹き溜まりとなっているため、除雪しているうちに巨大な雪の壁ができるのです。晴れると雪でまぶしいので、サングラスや日焼け止めを持っていくのがいいでしょう。天気がいいと、あまり寒さも感じませんでした。
1994(平成6)年、期間3日間で始まった「雪の大谷ウォーキング」は徐々に開催期間を増やし、国内だけでなく、雪が珍しい台湾、韓国、タイ、マレーシア、シンガポールなどの国からの観光客に大人気のスポットとなっているようです。
私たちが訪れた時も、外国人観光客の方がはるかに多く、ものすごい混雑でした。中央に小さく、バックカントリースキーを楽しんでいる人が写っていますが、対照的な混雑ぶり。
やっぱり立山と言えば雷鳥。看板がかわいい! 茶色いから夏の羽かな? 目の周りが少し赤いから、雄の雷鳥かもしれません。
こちらの看板には白い雷鳥。だんだん雪の壁も高くなってきました。
美女平へ下るバスが通っている! バスから雪の大谷を見るのもいいけれど、
こうやって歩きながら、雪の壁とバスの高さを見るのもいいですね。
観光客に向けた雪の壁の高さ表示や説明もありました。
日本語と英語表記で、わかりやすく説明されています。巨大な雪の壁は、崩れることはないそうで、一安心(少しずつ溶けるだけ)。雪の壁の硬さを実際に手で触って確かめる人が多く、手形もたくさんついていました。
雪の壁の最高地点 2023年4月は13m
さらに雪の壁に沿って進んでいくと
「立山・雪の大谷最高地点 13m」という看板がありました(日本語の裏面が英語表記)。室堂ターミナルからこの場所まで、下り坂なので大体15分ほどですが、混雑具合によってはもう少しかかるかも。
雪の壁は15m~20mになることもあるので、この日(今年)は雪が少なかったのでしょうか。
皆、この看板と一緒に写真を撮ろうとしているので、長い行列ができていました。こういう時はお互いさまで、知らない人と協力してカメラを預かってシャッターを押します。私たちもアジア系の観光客と、ちょっとした国際交流。
この辺りでバスが通ると迫力があります!
私たちが乗った立山高原バスだけでなく、観光バスも入れるのですが、このバスは路線バスでした。
青空と雪の壁のコントラストが美しい! 室堂ターミナルへ戻るには、今度は上り坂になるので徒歩20分くらいでした。
眺望を楽しめるアルプス広場とパノラマ広場
雪の大谷ウォーキングでは、雪の壁のすごさは実感できますが、雪の壁にさえぎられて、雪の山々を見ることはできません。
そこで、山々を眺められる展望スペースも設けられています。アルプス広場や
パノラマ広場という2つの広場では、
厳しくも美しい雪の山々を見ることができました。
ちゃんと山の名前も紹介されています。
映画でも紹介された剣岳(『剣岳 点の記』)や、立山の神を祀る神社が鎮座する雄山も見ることができました!
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