カエルがシンボルの縄手通り ガマ侍にびっくり!
長野県松本市のシンボル・国宝松本城の近くには、摩訶不思議なオブジェがありました。
「ガマ侍」という名前で、2004年、東京藝術大の学園祭「藝祭」のために、デザイン科と作曲科の1年生が作った神輿なのだとか。
2つの賞を受賞した力作でしたが、いずれ廃棄される運命を何とかしたいと、制作リーダー(「神輿隊長」)がカエルにゆかりのある場所に電話をかけまくり、唯一、ここ松本市の縄手通り商店街が引き取ってくれることになりました。
縄手通り商店街には、昔、カジカガエルが美しい声を響かせていたそうなのです。
今でも商店街に沿って、女鳥羽川(めとばがわ)が流れていますが、昔は松本城のお堀にも挟まれ、縄のように細く長い土手だったのですね。
ガマ侍を初めて見た2020年7月は、まだ朝早い時間だったので店も閉まっており、この辺りを歩くことはありませんでしたが
2023年4月に、やっと訪れることができました!
どこか懐かしく、楽しそうな商店街です。
道の途中には、1972年に建立された蛙大明神も!
神社が建立された頃は川が汚れてしまい、カジカガエルも縄手通りの活気もなくなってしまったため、
もう一度水清く、活気のある通りにカエルよう、新たな取り組みが始まったそうです。
少し離れた場所には、「なわて若返りの水」という美しい水が流れる井戸もありました。「若カエル」で、これもカエルと関係あるのかな?
縄手通りは四柱神社の参道だった! 明治から歩行者天国!
「なわて若返りの水」は、四柱(よはしら)神社鳥居前西側から引いてきた水なのですが、この「四柱神社」は、明治に創建された神社。
縄手通りはその参道として、明治から「車馬通行止め」(歩行者天国)の賑やかな通りでした。
江戸時代はキリシタン対策のため仏教が重視されていましたが、明治時代になると、「天照大神の子孫」である天皇を中心とした国づくりを進めるため、一躍神道が重視されるようになり、この四柱神社も神道布教の一環として、当時筑摩(ちくま)県の県庁所在地だった松本市に建てられました。
祭神は神々の中で最初に出現した3神と天照大神の四柱。地元では「しんとう(神道)」の呼び名で親しまれ、すべての願いが相叶うという意味から、「願いごとむすびの神」として崇敬を集めているそうです。
シアトルの香り漂うStoryhouse Cafe&Bar
この縄手通り商店街には、以前テレビ番組『ワタシが日本に住む理由』で紹介された店がありました。
その名は、Storyhouse Cafe&Bar。
シアトル出身のアメリカ人男性と日本人女性の夫婦が経営されているシアトル風カフェで、店内もとても広くて楽器なども置いてあり、いつでもライブ演奏ができそうな感じ。
借金して開店したとたんに(以前は別の場所だったみたい)、コロナ禍に巻き込まれて窮地に陥ったと番組では紹介されていましたが、そろそろ観光客も戻っているみたいですね。かわいい娘さんの姿も見ることができました。
今回はアップルパイをテイクアウト。ホテルで充実したティータイムとなりました。
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