西国三十三所最後の札所・谷汲山華厳寺へ1  平日なら揖斐川町バスを予約しよう

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唯一岐阜県にある札所  33番札所になったのは、巡礼者ファーストの為

2022年12月、40年以上かけて、西国三十三所観音霊場の札所をすべて参拝することができました。

最後の札所(33番札所)は、岐阜県揖斐川町にある谷汲山華厳寺(たにぐみさんけごんじ)。

西国三十三所は近畿地方(和歌山・大阪・兵庫・京都・奈良・滋賀)の寺院がほとんどですが、唯一華厳寺だけは岐阜県です。

なぜ岐阜県にある寺院が入っているんだろう? しかも一番最後に。

調べてみると、昔は三十三か所の順番が今とは違っており、11世紀後半(平安時代中期)の記録によると、1番が奈良県桜井市の長谷寺(はせでら)で、33番が京都府宇治市の三室戸寺(みむろどでら)だったと知ってびっくり!

江戸時代になって観音霊場巡礼の人気が高まると、江戸など東国の巡礼者が増えていき、熊野詣の後に三十三か所霊場の巡礼をする人が多いため、熊野那智の青岸渡寺(せいがんとじ)が1番札所に、そして満願後に東国に帰る巡礼者の便を考えて、美濃(現・岐阜県)華厳寺を最後の札所としたそうです。旅人の都合で変わるんですね。知らなかった!

JR東海道線から樽見鉄道へ

私たちは南草津で前泊し、華厳寺を目指すことにしました。

今回利用した宿は、東横INN琵琶湖線南草津駅西口

朝食が充実していて、ありがたかったです。

チェックアウト後、JR南草津駅から東海道線に乗り

米原駅で乗り換えて、大垣駅へ。いよいよ岐阜県に入ります。

大垣駅では6番線に移動。ここで第3セクター・樽見(たるみ)鉄道の切符を購入します。時刻表もあって、列車の本数が少ないな~と見ていて、ふと時刻表の隣を見ると、

平日谷汲山行バス お客様からの予約が必要です

と書かれた貼り紙が! ちなみにこの日は木曜日だったのです!

谷汲口駅から谷汲山まで徒歩1km 平日は、はなももバスを予約しよう

この時は焦って列車に乗ったので、よく見ていなかったのですが

(本数が少ないので、乗り遅れると大変!)

車内にも同じ注意書きがありました。土日祝日なら、谷汲山華厳寺へ接続する揖斐川町バスがあるのですが(予約は不要のようです)、土日祝日よりも参詣者が少ないと思われる平日は、「揖斐川町はなももバス」として、予約制の乗り合いバスになっているとのこと。

乗車予定の1週間前から、当日の1時間前までに、予約専用ダイヤルに電話予約の必要がありますが、谷汲口駅から谷汲山へは、徒歩で1時間ほどかかるようです。

天気も不安定だし、上り坂の可能性が高く、1時間歩くのは(しかも往復)少々きつい。時計を見ると、当日の1時間前を過ぎていましたが、ダメもとで列車内から電話してみると、まだ余裕があったので乗せてもらえることになりました。よかったよかった。

平日のバス予約のことは、華厳寺の公式HPにも載っていなかったので、注意してくださいね。ちなみに土日祝の揖斐川町バスの時刻表については、こちらをご覧ください。

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