揖斐川町はなももバスで谷汲山仁王門へ
2022年12月、40年以上かけて、西国三十三所観音霊場の札所をすべて参拝することができました。
最後の札所(33番札所)は、岐阜県揖斐川町にある谷汲山華厳寺(たにぐみさんけごんじ)。
私たちは今回、JR東海道線で大垣駅から第三セクターの樽見鉄道に乗り換え、平日だったので慌てて揖斐川町はなももバスを予約しました。45分ほどで、谷汲口駅に到着です。
さて谷汲口駅駅前ですが、本当に何もない! 前回ご紹介したオハフ502をひたすら眺めていました。
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バスはここに停まります。雨が降っていて。1時間歩くのは大変そう。バスに乗れて本当に良かったです。
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料金は300円。小銭を用意しておくのがいいでしょう。
徒歩だと1時間の道を、バスは10分ほどで走ります。
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バスに描かれている河童は、揖斐川町のマスコットキャラクターの「かっぱの河太郎」。揖斐川に住んでいる河童で、いたずらもするけれど、おぼれそうな子供を助けたり、洪水を知らせたりする伝説があるのだとか。
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華厳寺の仁王門前に到着しました。
谷汲山華厳寺の由来
はなももバスから下車した場所からほど近いところに、看板が立っていて、この寺の由来が記されていました。
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それによると、会津(福島県)の豪族・大口大領が都で造立した観音像と共に会津に帰ろうとしたけれど、ここで観音像が動かなくなり、彼はここが結縁の地と考え草案を建立。やがて華厳寺となったのだとか。この時近くの谷間から、仏前に備える燈明の油が湧き出し、汲めども尽きなかったところから「谷汲山」と名付けられました。
また、観音像に華厳経が書写されていたことから、寺の名は「華厳寺」となりました。「谷汲山」「華厳寺」共々、平安時代中期の醍醐天皇による命名だそうです。
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そして大口大領の末裔はこの食堂(昔は旅館もやっていたと思います)・富岡屋を経営しているのです。今回は利用できなかったけれど、由緒ある店で参拝後に食事というのもいいですね。
本堂で頂く3種類の御朱印
華厳寺の仁王門、江戸時代中期に再建された建物です、
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仁王門には、巨大なわらじが奉納されていました。
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こんな巨大なわらじを履く、すごい大男の仁王が寺を守っているのだ!と威嚇しているのだとか。
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参道には、まだ名残の紅葉がありました。
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工事中の足場が組まれていた本堂。
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本堂から参道を見たところです。
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早速ご本尊の十一面観音(秘仏なので非公開)に参拝。
そして御朱印を頂いたのですが、この寺院では3種類の御朱印が授与されるのでした(300円×3枚)。
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現世(本堂)と
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過去世(満願堂)と
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未来世の笈摺(おいづる)堂です。なぜこの寺院だけ、御朱印が3枚セットなのかな? 満願の寺院だからでしょうか。ともあれ過去・現在・未来を意味するお堂にそれぞれ参拝した証として、ありがたく頂きました。
満願堂や笈摺堂については、また次回で紹介いたします。どうかお楽しみに。
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