秋の奥能登旅8  路線バスで珠洲から輪島へ 闇の中で見た下時国家と白米千枚田

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闇の中で浮かぶ、下時国家の屋根

2023年10月26日(木)、本日(もしかしたら、今回の奥能登旅行全体を通しても)最大の難関、珠洲(すず)市から輪島市への移動のため、

16:33すずなり館(「道の駅すずなり」にある特産物販売所)前発の「珠洲市コミュニティバス 大谷飯田ルート 町野行」に乗車し、ほぼ予定通りの17:25頃、バス停「下時国」に到着しました。

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2023年11月13日

後で知ったのですが、この辺りはもう、輪島市だったのです。長距離を無料で走ってくれたすずバスには、本当に感謝感謝。

次に乗る北鉄奥能登バスの到着時間は、18:31。まだ1時間以上もあります。日が暮れてとても暗くなっていましたが、せめて下時国家(加賀藩領に位置する分家)の外観だけでも見られないかと、散策スタート!

街灯がほとんどない、かなり暗い道をスマホのライトで照らしながら歩くのはめったにない経験です。

幸い大きな看板があり、距離も近かったのですぐに見つかりました。

まず、駐車場の広さにびっくり! 公開されていた時は、有名観光地の1つとして、多くの観光バスも停車したかもしれません。

塀の向こうに見えるのは、豪農だった昔を物語る大きな茅葺屋根。

「閉館中」の文字が恨めしい。

それでも看板の説明書きを見たり

広い敷地の周囲を歩いたりして(庭園も素晴らしいとのこと)、少しだけ雰囲気を味わいました。

暗い夜道でひたすらバスを待つ

ここからしばらく歩くと、幕府直轄領に位置する本家の上時国家もあるのですが、とにかく道が暗く、距離感もわからない。バスを1本逃すと致命的ダメージなので、夫が本当に見学したかったのは上時国家だったのですが、今回は涙を呑んで諦めることにしました。

今回は、珠洲市にある平時忠や一族の墓も見ることができなかったし、ちょっと残念。

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暗い夜道を(と言いながら、まだ夕方6時頃)歩きながらバス停に戻り、田園地帯にある何もないバス停でひたすらバスを待ちました。

縁石ブロックの上に腰かけてお菓子食べたり(この日はあまりちゃんとした食事をしていません)、暗闇の中、突然響く行政無線防災チャイムの「夕焼け小焼け」に驚いたりしながら時間を潰しますが、待てど暮らせど、なかなかバスは来てくれません。予定時刻はもうとっくに過ぎているのに。

心細くなりかけた頃、ほぼ10分遅れで、やっと北鉄奥能登バス(町野ー輪島駅前)が来てくれました。このバスは路線バスなので、運賃780円が必要です。

バスはまた、海沿いを走っているようでしたが、半分ほど走ったあたりで、突然美しいイルミネーションが現れました。

全く予期せぬ事態に、上手く写真が撮れませんでしたが、これが能登の有名観光地「白米(しろよね)千枚田」。1,004枚もの美しい棚田が、国道249号と日本海との間にあるそうです。

稲刈りが終わったこの時期は、「あぜのきらめき」というイルミネーションイベントが行われていたのでした。

スズ交通タクシーの運転手さんに聞いて初めて知ったのですが、翌日輪島の朝市でも、ポスターが出ていました。かなり人気のイベントみたい。

期間中の2024年3月10日(日)までは、輪島駅前からワンコインバスも出ているようです(通常大人960円が500円に!)。今回私たちは行くことができませんでしたが、いつかワンコインバスに乗って千枚田をしっかり見学し、手振れのない写真を撮ってみたいなと思っています。

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