神社のような出雲横田駅へ
2024年2月10日(土)、初めてJR木次(きすき)線に乗った私たちは、雲南市の木次駅から、奥出雲町の出雲横田駅を目指します。
亀嵩(かめだけ)駅で下車し、
駅舎にある有名手打ちそばの店・扇屋で、割子(わりご)そばなどを堪能し、和泉式部の墓にも参拝。
少彦名命(すくなひこなのみこと)を祀る湯野神社には、後で参拝することにして
次の出雲横田駅に向かいます。
駅と駅との間にはトンネルが3つもあり、距離も比較的長くて、乗り応えがありました。
奥出雲町の出雲横田駅に到着! 出雲大社のような太いしめ縄がある駅舎です。このデザインは、開業当時からだそう。
駅舎外観も、見事に神社でした。こちらもしめ縄が立派ですね。
この駅の愛称は「奇稲田姫(くしいなだひめ)」。八岐大蛇(やまたのおろち)に食べられそうなところを、素戔嗚尊(すさのおのみこと)に救われ、その妻になった姫です。今までの駅のイラストと異なり、明治に描かれた絵画(本物は出雲大社にあり)を撮影したものでした。
彼女を祀る稲田神社は出雲大社と関係が深く(宮司は出雲大社の千家宮司が代々務めている)、そのため横田駅も大社駅と同じデザインになったとか。
木次線のラッピング列車に乗れた!
出雲横田駅は窓口や待合室も割と広くて、ホームも2面ありました。
窓口や待合室も広いのですが、ここも簡易業務委託駅。窓口にいるのはJR西日本の社員ではありません。1人勤務だから。窓口もお昼休みがあります。時刻表を見ると、11時台と12時台は、1本も列車が来ないのでした。これならお昼休みを取らない方が、むしろ不自然ですね。
木次線のラッピング列車紹介や
木次線沿線の鳥観図など、お役立ち情報もいっぱい!
そして私たちは、運よく木次線のラッピング列車・たたら号に乗ることができました。
車内には、国内で唯一残る奥出雲町の「日刀保(にっとうほ)たたら」の写真も!
きすきいろ(山吹色)と、たたら製鉄の灰色が組み合わされたラッピング列車。奥出雲らしくていいなと思いました。
偶然見ることができた、列車の切り離し作業
出雲横田駅では、列車の切り離し作業を偶然見ることができました。
私たちが乗る列車は、どうやら木次方面から来た列車のようで、2両編成だったのですが、そのうち1両は終点の備後落合(広島県庄原市)へ、
残りの1両(ラッピング列車のたたら号)は折り返し運転でした。そのためここで、切り離し作業があったのです。
なかなかこんな作業を、間近で見る機会なんてありません。
結構大変な作業かも。力仕事かな?
後で知ったのですが、木次線の終点、備後落合方面に行く列車は1日3本しかない! その貴重な列車です。
いつか備後落合行きの列車にも、乗ってみたいなと思いながら、宍道方面に向け私たちの列車は出発。とても親切だった駅員さんが、私たちの列車にずっと手を振ってくれていたのが印象的でした。
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