2024年2月10日(土)、JR木次(きすき)線の出雲三成駅から奥出雲交通バスに乗り、この日最後の目的地に向かいました。その目的地とは、映画『砂の器』の舞台となった湯野(ゆの)神社と、亀嵩(かめだけ)温泉・玉峰山荘です。
少彦名命を祀る湯野神社
奥出雲町の亀嵩地区にある湯野神社は、木次線亀嵩駅の愛称・少彦名命(すくなひこなのみこと)を祀る神社。
亀嵩駅にも、少彦名命の絵がありました。
ガガイモの実の舟に乗ってやってきた、蛾の皮の着物を着た小さな神で、大国主命(おおくにぬしのみこと)の義兄弟となって国造りを行った神様です。医薬やまじないの神でもあるとか。大己貴命(おおなむちのみこと)=大国主命他3柱も祀られています。
バスが走る道沿いには、立派な鳥居や石碑があり
その横には、松本清張原作『砂の器』の記念碑も。
小説だけでなく、映画やドラマにもなったことで、地元に大きく貢献したようです。
この文字は、松本清張が揮毫したものだとか。記念碑の除幕式には、松本清張や映画『砂の器』の関係者たちも出席したようです。詳しくはこちらをご覧ください。
『砂の器』で秀夫が隠れていた場所はどこ?
鳥居をくぐると
長い石段があり(緒形拳さん演じる三木巡査が駆け上がった)
長い参道を歩きます。
人の姿はなく、とても神秘的な雰囲気でした。
拝殿へ到着しました。しめ縄がとても立派。
出雲大社みたいです。出雲の神社って皆そうなのかな。
参拝した後は、映画『砂の器』で、少年時代の本浦秀夫がどこに隠れていたのか、その舞台らしき場所を探したのですが、拝殿には縁の下がなく
本殿も厳重に囲いがあり、とても入り込む隙はなさそう。2020(令和2)年に遷宮があったので、古い社殿には縁の下があったのかもしれません。
まさかこの建物じゃないよね~などとあれこれ想像しながら、境内の中を歩き回りました。ロケ地の舞台はどの建物だったのか、遂にわからずじまい。
亀嵩温泉・玉峰山荘で念願の「美人の湯」へ!
湯野神社参拝の後は、歩いて亀嵩温泉・玉峰山荘へ。私たちは奥出雲サイクリングターミナルで入浴券をもらいました(日帰り入浴は中学生以上700円)。
神社の前から、建物がよく見えます。
徒歩だと大体15分ほど。ちょっと登り坂がきついですが、温泉で汗を流すので我慢我慢。
お目当ての温泉は、古くは薬湯として知られたアルカリ性単純泉。ph8.9で湯上りは肌がつるつるになる「美人の湯」で、温度もちょうどいいくらい(露天風呂は、ややぬるめ)。露天風呂や大浴場、サウナやジェット風呂までありました。炭酸水素塩泉の成分が多いので美白作用が期待でき、しっとり&爽快。本当に来てよかった!
私たちは利用しませんでしたが、3,100円で利用できる砂風呂もありました。
『VIVANT』出演者のサインも! ロケ地で盛り上がる島根県
今回驚いたのは、田園風景を見ようと思ったロビーに、どどーんと、こんなモニュメントがあったこと。
昨年とても話題になったTVドラマ『VIVANT(ヴィヴァン)』のロゴです。モンゴルでロケをやっていたのは知っていたのですが、島根県各地でもロケが行われ、あちこちでPRされていました(島根県内ロケ地マップはこちら)。悲しいことに、私たちはドラマを見ていません(お正月にちらっと15分ほど再放送を見ただけ)。
(上の写真は、出雲三成駅の「仁多特産市」)
ロゴに近寄ってみると、サインがありました。左がドラム役の富栄ドラムさん、右が島根県の丸山知事です。
こちらは福沢監督と、誰だろう?(汗) とにかくドラマを見ていたら、もっともっと楽しめただろうなと少し残念に思いながら、山荘を後にしました。
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