平戸城も見える海岸通り
2024年2月24日(土)、佐世保で1泊した私たちは、翌日平戸桟橋へとバス移動。
バスターミナルの中にあったこの銅像に心惹かれ(それにしてもこの人誰だろう)、
平戸では最初に、平戸オランダ商館へ行くことにしました。
まずは海岸通り。
どこか異国情緒ある店もあり、「平戸らしい!」と思いました。
反対側を見れば、港の向こうに平戸城。逆光ですが、櫓がくっきり見えますね。でもこの日はとても風が強く、海岸近くを歩くのは、寒くて辛かったです。
平戸オランダ商館通り
海岸通りから少し奥まったところにあるのが、その名も「平戸オランダ商館通り」。
伝統的な街並みが続いていました。こちらはオランダ商館へ向かう方向。
そしてこちらは、西側を見た町並みです。今日は3連休の中日の土曜日。時刻は9時半過ぎという観光にはいい時間帯なのに、なぜかまだ観光客の姿(そして地元住民の姿も)あまり目にしていません。全国的に有名な観光地のはずなのに、観光客はどこにいるのかな? 皆、まず平戸城の方に行くのかな?
他の人がいないので、撮影にはもってこい。ひときわ異彩を放つこの店「御家紋(おげもん)」は、喫茶店だそう。白壁に瓦屋根なのに、教会風の飾りがついていて、南蛮貿易で栄えた平戸らしさ満載です。
東側へ歩いて行くと、見えてきたのが平戸オランダ商館。白亜の建物が印象的です。でもその手前にも何かありそうな雰囲気。早速行ってみましょう。
オランダ塀とオランダ井戸
近づいてみると、石段がありました。
そして石段の脇には、石を漆喰で固めた塀。これは「オランダ塀」と呼ばれ、オランダ商館の建物が幕府によって徹底的に破壊された後も残る、貴重な遺構です。日本の石垣と、かなり違いますね。
この塀は、商館を外から覗かれないように、商館と市街地との間に建てられていました。この石段の上も気になるのですが、午前中は予定がいっぱいで、散策は午後に回すことにしました。
オランダ塀と商館の建物との間には、石造りの門のある一画があり
石枠を組み合わされてできた井戸が、2基ありました。
「オランダ井戸」と呼ばれています。オランダ商館の水源かな?
中を覗いてみたのですが、何も見えませんでした。ちょっと残念。今でも水は、あるのかな?
オランダ埠頭と常灯の鼻石垣
この他にも、オランダ商館時代を偲ばせる遺構として
海岸沿いに「オランダ埠頭(ふとう)」と
「常灯の鼻(じょうとうのはな)石垣」があるのですが、いずれも海岸近くに行って石垣を見ないと、そのすごさがわからない遺構です(詳しくはこちらをご覧ください)。見たかったのですが、先述したように、この日はものすごい強風。前に進むのもやっとなので、ただでさえ海岸沿いの風の強いところに行く(おまけに車の通行量が割とある道を横断する)のは少し危ないと判断し、
常灯の鼻(石積みの高台)にある常夜灯だけかろうじて撮影。これも逆光でしたが、常夜灯がわかるでしょうか。この常夜灯はオランダ時代のものではなく、1989(平成元)年、日蘭修好380周年記念事業の一環として、設置されたものだそうです。
次回はいよいよ、商館の建物(1639年築造倉庫)をご紹介します。お楽しみに。
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