京都の桜と近代化遺産を訪ねて1  ねじりまんぼと蹴上インクライン

スポンサーリンク



ねじりまんぼで知る「まんぼ」の意味

2024年4月7日(日)、美しい京都の桜が見たくて、

京都市東山区の蹴上(けあげ)インクラインを訪れました。

地下鉄東西線の蹴上駅(地下4階)から地上にでてみると、すぐにまぶしいほどの桜並木。

ついついそのまま歩いてしまいそうになりましたが、歩いてすぐに、いい雰囲気のレンガのトンネル発見!

そばに案内板(駒札)があったので読んでみると、このトンネルは「ねじりまんぼ」という名前で、明治に造られたもの。「まんぼ」とは鉱山用語の「間歩(まぶ)=坑道、トンネル、横穴」が変化した古い言葉で、「ねじりのあるトンネル」という意味だそうです。

トンネルは斜めに掘られ、レンガもらせん状に積み上げられたそう(暗いのでよくわからない)。

トンネルの西口に掲げられた、第3代京都府知事(琵琶湖疎水を建設した知事)の揮毫した扁額(右から読みます)で、「雄観奇想(ゆうかんきすい)」=見事な眺めと優れた考えである という意味だそう。

出口の東口にも扁額(「陽気発処」)があるらしいのですが、トンネルから出てまた美しい桜並木があったのでそちらに気を取られてしまい、見るのを忘れてしまいました。

それにしても、勤務先の近くにも「まんぼうトンネル」というのがあって、不思議な名前だと思っていたのですが、間歩(まぶ)から来ているのですね。

日本遺産・蹴上インクライン 線路跡と櫻のコラボ

ここから斜面を登ると、蹴上インクライン。

桜の時期にここを訪れるのは初めてなのですが

とてもたくさんの人で賑わっていました。

桜もちょうど満開!

「インクライン」とは英語で傾斜という意味で、傾斜面にレールを敷き、動力で台車を動かして船や貨物を昇降する装置。船をケーブルカーに乗せるというと、わかりやすいかな?

蹴上と南禅寺の間の高低差がかなりあるため(右の赤い斜面)、船の通行にはこの設備が必要でした。

昔は京都と琵琶湖の間に、このような三十石舟が、盛んに行き来していたのですね。

まず、南禅寺側へと歩いてみました。

台湾など外国の中には、電車さえ通っていなければ、線路の中に立ち入っても問題ない国もあるのですが、日本では線路の中に入ることはできません。でもここなら、安心して線路の中を歩けるという、非日常体験ができますね。

橋の下をくぐると

ちょっとした八つ橋が架かっていて、いい撮影ポイントです。

さらに進むと見えてきたのが、南禅寺船溜(ふなだまり)。

ここは岡崎公園の一角になっているので、噴水もあって華やかでした。次回は岡崎公園の桜を紹介します。お楽しみに。

スポンサーリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です