念願の十石舟で、岡崎公園の桜やユニーク建築を見よう
2024年4月7日(日)、美しい京都の桜が見たくて蹴上インクラインを訪れ、十石舟乗船の待ち時間に平安神宮にも参拝した私たち。
やっと乗船時間が近づいてきたので、船着き場へ。
再び南禅寺船溜(ふなだまり)に戻ってきました。
この見事な噴水は電気などの動力を必要とせず、、琵琶湖疎水の高低差による水圧だけで噴き上がるナチュラル噴水。文明の力、西洋土木技術の力をひしひしと感じさせます。
16:30に満員の十石舟は出航。乗船時間は約25分。
南禅寺船溜から疎水を通り、夷川ダムでUターンするコースで、
ガイドさんが(帽子の女性)日本語のみですが、要所要所ガイドしてくれました。
疎水を通るので、乗船中6回、橋の下をくぐります。行き交う人々が、手を振ってくれて嬉しい。
船の屋根を低くして、橋をくぐることもありました。ちょっとしたスリルです。
このユニークな建物は、有鄰館という美術館。中国美術を収蔵する、日本で二番目に古い私立美術館だそうです。
低い視線で移動するので、桜も近く感じられ、
疎水にじっと佇むアオサギも見ることができ
夷川発電所のある夷川船溜でUターン。2年前にこの辺りを散策したので、とても懐かしい。
帰りのコースでも、以前スフレを食べに行った、手をけ弁当で有名な料亭「六盛」や
京都ロームシアターや
京都市勧業館みやこめっせなど
有名な建物の近くを通ります。
もちろん桜も美しく、
平安神宮の鳥居や、橋とのコラボも。
やはり2時間待ちでも乗ってよかった!と納得できる25分間でした。
蹴上船溜と疎水公園
南禅寺船溜で下船した後、再び蹴上インクラインに戻りました。
勾配1/15の上り坂を歩くので、少し疲れますが
今まで行ったことのない、南禅寺船溜とは反対側の、インクラインの終点まで行ってみました。
そこにあったのは、当時を再現したインクラインの台車と三十石舟。
そして「蹴上船溜(ふなだまり)」と呼ばれる場所でした。
周囲は「蹴上疎水公園」として整備されており、琵琶湖疎水の主任土木技師・田辺朔郎博士の銅像もありました。
当初は京都の灌漑、上水道、水車動力、琵琶湖と京都との水運のため計画された疎水ですが(京都の住民にとっては、江戸時代初期に河川改修工事を私費で行った角倉了以父子以来の悲願らしい)、田辺朔郎がアメリカで視察したアイディアを取り入れ、水力発電所も建設されることになりました。
蹴上発電所に水を送る、大きな導水管や
水量調節のための「越流堤(えつりゅうてい)」も迫力満点。
この水の流れをたどっていくと、南禅寺の水路閣に続くのかな? 歩いてみたかったのですが、時間がなくて今回はパス。
向こうに見えているのが、蹴上発電所(毎週金曜日に、見学ツアーもあるそうです。詳しくはこちらをご覧ください)。そしていつか乗ってみたい、琵琶湖疎水船ではないかな?
今回初めてこの辺りを歩きましたが、なかなか見どころが多くて、琵琶湖疎水記念館や日向(ひむかい)大神宮なども含めて、もう一度ゆっくり来てみたい場所だなと思いました。
コメントを残す