行列に並んでも食べたいあぶり餅
2024年4月14日(日)
京都市北区紫野にある今宮神社に行ってきました。
目的は、本日14時から境内で行われるというやすらい祭を見ることですが、到着した時はまだ1時間以上も前だったので、昼食も兼ねて、今宮神社名物のあぶり餅を食べることにしました。
今宮神社の東門参道には、昔から2軒のあぶり餅屋が向かい合っています。どちらも美味しそうなのですが
以前は「かざりや」に行ったので
今回は向かいの「一文字屋和輔(いちもんじやわすけ)」通称「一和」(いちわ)さんに行くことに。
どちらも同じくらいの行列ができています。
日本で一番古い飲食店だった!
並んでいる間に調べてみると、この店の創業は、今宮神社創建から間もない西暦1000年。西暦1000年と言えば、藤原道長の長女・彰子(母は正室の源倫子)が一条天皇の中宮となり、すでに皇后となっていた定子と並んで「一帝二后」となった年です。
一方紫式部は、998年に親子ほども年が違う山城守・藤原宣孝(のぶたか=大河ドラマでは佐々木蔵之介さん)の妾となり、999年には娘の賢子(けんし)も誕生するけれど、その頃から夫の訪れが途絶えがちになり、結婚生活が危機だった頃です(1001年には夫が急死してシングルマザーに)。
そんな時代に創業したこの店は、飲食店として日本最古の老舗だというのもわかります。
もちろん建物は平安時代のままではなく、古い建物は元禄年間、新しい建物は大正時代のものとか。
京都市の「景観重要建造物」にも認定されています。この「御神酒(おみき)」の札があるのは、事前に御神酒を納めて祭の当日に家の前で祭の行列=練り衆(ねりしゅう)に踊ってもらえる家。
店の前では、女性がお餅をあぶっています。早く食べたいな。
千年続いた伝統の味
行列に並んでしばらくすると、座敷に案内されました。
庭を見ながらおぶり餅とお茶が頂けるという、とてもいい席(畳の部屋は苦手だけれど)。
廊下には、やすらい祭の時に鬼が演じる「やすらい踊り」の写真も飾られています。
やがて運ばれてきたあぶり餅。1人分(600円)は串11本もあるのですが
串1本分のお餅はとてもかわいい量なので、楽々完食できました。隣の席の男性は、2人前注文していました。
お餅と言えば我が家では、きなこをかけたり(安倍川餅風)、砂糖醤油で頂くのですが、この店では白みそだれ。これがなかなか素朴な甘さで美味しくて、たれを残すのがもったいなくて、何度もお餅をたれにつけて味わって食べました。
美味しいあぶり餅を食べて、元気いっぱい! これでお祭り見物もがんばろう!
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