武生に来たらボルガライス
2023年8月末、NHK大河ドラマ『光る君へ』で描かれる紫式部が、京都以外で唯一暮らした福井県越前市武生(たけふ)を訪れました。父・藤原為時の越前国司就任に伴い、彼女も同行したのです。
「紫ゆかりの館」や「紫式部公園」を見学すると
ちょうど昼食時になりました。実は私たちには、武生で気になっている名物料理があり、昼食はぜひそれを食べようと計画していたのです。
それが、ボルガライス! 実は昨年(2023年7月)、バスツアーで立ち寄った和風レストラン瀧雅で(バスツアーで出された食事は、ソースかつ丼と越前おろしそば)
このポスターを見て以来、とても気になっていた料理なのでした。
今回念願の、ボルガライスを食べることができるので、とても楽しみにしていたのです。
「ヨコガワ分店」のボルガライス
昨年初めて知ったボルガライスについて調べてみると、40年以上前から、当時の「武生市」中心街の洋食店・うどん店などで定番メニューとして提供されている、まさに武生のソウルフードだったのでした。
オムライスの上にカツを載せ、ソースをかけた洋食で、オムライス、カツ、ソースなどはそれぞれの店が特色を出しているとのこと。
紫式部公園の見学が終わり、私たちはボルガライスを提供してくれる店の1つ、「ヨコガワ分店」に
丸越タクシーで向かいました。
総社大神宮の参道にある洋食屋さんで、テーブルが1つある他はカウンター席の、こじんまりとしたお店。
ちょうどお昼時だったのですが、食べ終えたお客もいたので待たずに入店することができました。休日には行列ができることも珍しくないのだとか。
店内にはあのポスターも! もちろんボルガライス(1,100円)を注文しました。カウンター席なので、店主がてきぱきと卵を焼いたり、チキンライスを作ったりする様子などを間近で見ることもできて(プロの技)、ラッキーでした。
運ばれてきたボルガライス。このソースはデミグラスソースではなく、トマトベースのようです。カツはトンカツで、最初見た時は胃に負担かなと心配したのですが全くそんなことはなく、とても美味しく食べることができました。
チキンライスも、ケチャップベースではなく(トマトソース味?)とても上品な感じ。一見すると、こってりした感じの料理に見えますが、この店のボルガライスは食べやすく(成人男性ならもう一品付けた方がいい?)、ちょっと嬉しい「大人のお子様ランチ」と言ってもいいかもしれません。
金沢でも、名物料理の洋食「ハントンライス」があるのを先日知りましたが、
探せばまだまだ日本各地に、その土地ならではのご当地洋食メニューがありそうです。
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