腰痛神経痛&おちないお守りの釈迦如来
2024年6月22日(土)、紫陽花が見頃の、京都市西京区にある善峯寺(よしみねでら)へ行ってきました。
白山桜あじさい苑で美しい紫陽花を満喫できましたが、善峯寺の見どころは、観音堂(西国三十三か所観音霊場札所)や紫陽花だけではありません。
あじさい苑からさらに山を上ると、釈迦堂に出ます。ここには珍しい合掌姿の釈迦如来が安置され(元々は2km離れた釈迦岳に安置されていた)、神経痛や腰痛に霊験あらたかとのこと(下の写真は山門近くにあった石碑)。
また阪神淡路大震災の際、阪神高速高架で宙吊りになりながらも九死に一生を得たバスの運転手が釈迦如来のお守りを持っていたことから、「おちないお守り」として有名になったそうです。ありがたいお釈迦様に参拝できてよかった。
奥の院薬師堂とけいしょう殿
さらに山を上っていくと、奥の院に出ます。このお堂は薬師堂。
江戸時代、本尊の薬師如来に娘の誕生を祈願した京都の町人がいました。
祈願の甲斐あって、女子が誕生し、「玉」と名付けられました。やがて江戸城大奥に奉公して3代将軍家光の側室となり、5代将軍綱吉の生母となる桂昌院(けいしょういん)です。
彼女の詠んだ「たらちを(父)の願いを込めし寺なれば 我も忘れじ南無薬師佛」という歌が刻まれています。この薬師如来は「出世薬師如来」と呼ばれるようになりました。
ここからの眺めが絶景! まさに「天空の寺院」です。
庭園も美しい。
応仁の乱で建物の大半を焼失した善峯寺でしたが、桂昌院が大スポンサーとなって復興を遂げたのです。
その桂昌院の像がある「けいしょう殿」。1987年に建立されました。ちなみに薬師堂はこの翌年、現在地に移転したので、この辺りも私が学生時代に訪れた時には、まだ何もなかった新しいエリアですね。
ここからの眺めも素晴らしく、
比叡山の特徴ある山の形も見えました。
「奥の院」なので、お墓もあります。京都市東山区にある青蓮院(しょうれんいん)の住職を務めた親王たちの御陵や
親王ではないけれど、善峯寺に貢献した住職たちのお墓が静かにたたずんでいました。
日本一の松・遊龍は一見の価値あり!
白山桜・あじさい苑の見物を優先し、ついつい後回しになってしまったのが、
「日本一の松」と名高い遊龍の松。
これは私の記憶にもしっかり残っていました。とにかく横に伸びる、すごい松の木で(手入れもされていました)
樹齢は600年以上。全長は37m。
これが先端ですが、これからもどんどん伸びるのかな?
松の下をくぐって階段を下りれば
本来一番最初に気づかなければならない、手水舎。紫陽花の花がとても美しく飾られていて、この時期に訪れることができて、本当に良かったと思いました。
コメントを残す