京名物「いもぼう」とは
2025年4月26日(土)、京都の烏丸御池(からすまおいけ)から、円山(まるやま)公園まで散策する機会がありました。
今年生誕1,200年を迎えると知った平安時代の歌人・在原業平(ありわらのなりひら)ゆかりの地を調べていたら、業平の邸宅が、京都の烏丸御池近くにあるというので、まずそれを探しに行き、どうせなら、夫が前から食べたいと願っていた京都料理「いもぼう」の有名店が円山公園にあるので、そこまで歩こうと考えたのです。
ところで「いもぼう」とは、京野菜の海老芋(里芋の一種)と1週間余りかけて柔らかく戻した棒鱈を、丸一昼夜かけて炊きあげるという、手間暇かけた料理です。
「本家」と「本店」がある平野家
あちこち散策しながらぶらぶら歩き、やっと円山公園の「平野家本家」へ到着。

有名店なので、開店直後に行った方がいいかなと考え、11時に到着。作戦は成功し、すぐに案内してもらえました。

店内に入ると、祇園の芸舞妓さんの団扇がずらり。

畳の席もあるのですが

明るい庭の見えるテーブル席に案内されて、一安心。実はこの一角、12名の女子会の予約が入っていて、その準備で仲居さんは大忙し。予約客の前に入店してよかった。
以前も円山公園でいもぼうを食べたけれど、その時は座敷だったねと話しながら、後でよく調べてみたら、前回利用したのは「平野家本店」の方でした。
実はこの2つの店、とても近くにあるのです。平野家本家のHPには「近くによく似た名前の店がございますが、当店とは異なりますのでお間違いの無いようにお越しください」とあり、この時も本店を予約したグループが、間違えて本家に入店したりしていました。
ちなみに両者の距離は、徒歩約2分。

坂の上にあるのが「本店」です。

これは間違える人が多そうですね。

本店の方は、有名人の来店をアピールしてました。吉川英治や松本清張、新島襄・八重夫妻も来店されたのだとか。
平野家本家の花御膳
私たちは今回、平野家本家で花御膳を注文しました。

3,410円です。

念願のいもぼう。手間暇かけた味が伝わってきます。面取りされた海老芋は崩れてないし(棒鱈のおかげ)、棒鱈は柔らかく(海老芋のおかげ)、お出汁が良く染み渡って美味しい!

他には、加賀丸芋のとろろ海苔巻きに、土佐酢を掛けたもの、

祇園豆腐(京豆腐吉野葛あんかけ)

小鉢はこんにゃくの白和え

梅鉢(お吸い物)には、ひょうたん型の卵焼きと湯葉。そういえばこの店は、お椀の蓋にも店内の座布団にも

店のシンボルのようにひょうたん(ひさご)のデザインが使われていました。

そしてご飯と香の物。私は分量もちょうどよく、美味しく頂きましたが、夫はもう少しご飯が大盛だとよかったみたいです(あちこち歩いたからお腹が空いたかな?)。本店のいもぼうも本家のいもぼうも、私たちには両方美味しく、大満足でした。微妙な味の違いってあるのかな?
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