観光客増加に対応した三十三間堂
2025年5月22日(木)、京都国立博物館で開催中の特別展『日本、美のるつぼ―異文化交流の軌跡―』を見学することができました。
博物館鑑賞後、京阪七条前の「ラーメンの坊歩(ぼんぼ)七条本店」で昼食を摂った後は
もう帰るのかと思ったら、夫が、せっかく来たのだから、近くの三十三間堂に行こうと提案しました。
三十三間堂は、博物館の向かいにあり、京阪七条駅から歩いて5分ほど。拝観料は大人1人600円です。
この前拝観したのは11年前なのですが、本堂入り口に、修学旅行生1学年全員が来ても大丈夫そうな広い玄関と、たくさんの大きな下駄箱があったのが印象的。前からこんなの、あったかな? 車いすの貸し出しスペースもありました。
拝観受付近くには、広いトイレもあって(バリアフリーにも対応)、大型バスが来ても大丈夫そう。三十三間堂には広い駐車場があるのですが、11年前もこうだったかな? 昨今の観光客の増加で、新しくなったのかな?
圧巻の本堂仏像 鎌倉彫刻の素晴らしさに感動!
本堂は残念ながら撮影禁止。修学旅行生や外国人観光客も多く、皆一様に(私たちも)、ずらりと並んだ観音様に感動! 後白河法皇のために、平清盛がこの寺院を建立したのでした。内部の様子は、こちらをご覧くださいね。
ご本尊の大きい千手観音像と、その背後の左右の仏壇(10段の階段状)に500体×10段×2(左右)=1,000体。そしてご本尊の真後ろにも1体あるので、計1,001体の観音様がおられるのです。まるでひな壇に並ぶ合唱団のよう。
作者が異なるとお顔も異なるので、じっくり見ながら歩きました。少し厳しいお顔、優しいお顔など、様々なお顔が並び、ありがたいことこの上なし。
これだけたくさんの観音様がおられるのだから、ここでお祈りすれば、きっと願いが叶いそう。後白河法皇も、そう思っていたでしょう。
11年前には、本堂の裏側に並んでいた二十八部衆も、創建時と同じ位置(千体観音の手前)に並んでいます。こちらは観音像と違い、強そうな武人もいれば老婆もいる。表情も様々で、鎌倉時代彫刻の代表作。二十八部衆や風神・雷神なども含め、本堂とその内部の全ての仏像が国宝です。
修学旅行生が仏像群の中から、知人に似た像を探しているのも面白く、彼らの感想を聞くともなく聞いていましたが、やっぱり感動している様子。賽銭を入れて参拝している生徒や、御朱印を貰っている生徒もいます。

私も御朱印を頂きました(300円)。
便利な検索システム
今回仏像以外で感動したものが、本堂の裏にあった検索システム。本堂に安置されている諸仏を、全て検索できるタッチパネルセンサーです。もちろん11年前にはなかったもの。
試しに検索してみると、1,001体の観音様すべてに名前が付いていて、お顔なども拡大写真で見ることができました。ちなみに向かって左端最後列の第1号尊の名前が「第一」なのが、そのまんまで面白かったです。皆さんもぜひ、気になる仏像(観音様以外も可)をチェックしてみてくださいね。新たな出会いが待っていることでしょう。
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