連続テレビ小説『ばけばけ』で注目! 小泉八雲記念館

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小泉八雲記念館にはセツ夫人のコーナーも!

2025年5月3日(土)、1泊2日で島根県に行ってきました。目的は、今年の秋に放映されるNHK連続テレビ小説『ばけばけ』主人公モデル・小泉八雲夫妻ゆかりの地を巡ること。まずは松江で念願のしじみ丼を食べた後

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徒歩1分で隣接する小泉八雲記念館へ! ここで初めて、「3館共通券」の存在を知り、慌てて購入(1,440円)。

残念ながら記念館の内部は撮影禁止でしたが、小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の生涯の紹介はもちろん、

セツ夫人のコーナーもありました。ちなみに2025年6月13日(金)~9月6日(日)まで、セツ夫人の企画展第二弾が開催されるようです。私は運悪く、その時期を外してしまったのですが、昨年開催された企画展(第一弾)の図録を購入することができました(1,870円)。この本が欲しかったので(ネットで探しても入手できなかった)、来てよかった!

展示もとても分かりやすく、当時の国際結婚や帰化の大変さ(ハーンとセツは、日本で191番目の正式な国際結婚カップル)、ハーンの日本研究が「フィールドワーク」と呼ぶべきものだったこと、そしてハーンが教育熱心だったことなど、知らなかったことが一杯。『怪談』の朗読(松江市出身の佐野史郎さん)もありました。

さすらう旅人ラフカディオ・ハーン

記念館でとても印象的な展示の1つが、日本に来るまでのハーン(正式名はパトリック・ラフカディオ・ハーン)の足跡を示したコーナー。

アイルランド系イギリス軍医補の父と(「パトリック」はアイルランドにキリスト教を広めた聖人)ギリシア人の母との間に、ギリシアのレフカダ島で誕生(レフカダにちなみ「ラフカディオ」という名に)したハーン。

ギリシアで生まれ、アイルランドで大叔母に育てられ(4歳で母に、7歳で父に捨てられました)、大叔母が破産したため19歳で単身渡米。貧困に耐えながら、やがて新聞記者として活躍することとなり、カリブ海に浮かぶフランス領西インド諸島を取材で二度訪れたりしています。この段階ですでに、地球を半周くらいしていますね。

日本に興味を持ったのは、彼が34歳の時にニューオーリンズで開催された、万国産業綿花百年記念博覧会での日本館展示。今年開催されている大阪・関西万博では世界各国がパビリオンを出展していますが、ハーンもそういう博覧会で初めて日本を知ったのですね。

その後、元同僚だった女性記者(憧れの人だったらしい)から、彼女の見た日本の素晴らしさを聞いたハーンは、日本を取材すべく39歳で来日。しかし彼の原稿料よりも、同行した挿絵画家の原稿料の方が高いと知って激怒し、新聞社との契約を解除してしまいます。たちまち滞在費にも事欠きますが、知人たちの尽力で、島根県尋常中学校兼師範学校の英語教師になったのです。

日本でも松江、熊本、神戸、東京と拠点を移し(勤務先が変わったため)、西日本を中心に、各地を旅したハーン。彼の旅行かばん(トランクとボストンバッグ)や旅先での取材ノートは、なかなか興味深いものでした。

ちなみに、京橋川に沿ったカラコロ広場には、旅するハーンの後ろ姿のレリーフがあります(写真中央)。彼の生涯は、まさに旅だったように思えました。

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