明るいガラス張りの松江しんじ湖温泉駅 VISAタッチで切符が買える!
2025年5月4日(日)、松江観光2日目&最終日(夕方のバスで松江発)です。この日楽しみにしていた、加賀潜戸(かかのくけど)という海中洞窟を訪れる遊覧船が、強風のため欠航したと知らされ、急遽、出雲大社に行こうと決めました。
松江国際観光案内所でアドバイスをもらって、一畑(いちばた)電車の「松江しんじ湖温泉駅」までタクシーで移動してみると(約2kmの距離)

とてもきれいな駅舎がお出迎え。2001年に竣工した、まだ新しい駅です。

ガラス張りで明るい駅舎で、切符の販売機ではVISAタッチ決済が使用できました。インバウンド旅客の利用促進に向けての取り組みですね。
たくさんの利用客(多分ほとんどが出雲大社へ行く)がいるので、駅員さんが行列につきっきりで、自販機の使い方などを指導してくれました。
小泉八雲も訪れた、一畑薬師に行くため造られた鉄道だった
ところでこの一畑電車は、てっきり松江と出雲大社を結ぶために造られた鉄道だと思っていたのですが、元々は山陰本線の駅がある出雲今市(いずもいまいち)駅(現・電鉄出雲市駅)と、「目の薬師さま」として知られる一畑寺(一畑薬師)を結ぶために造られた線路でした。
一畑薬師は、あの小泉八雲が結婚前、松江で逗留していた旅館の女中の眼病が治るようにと、女中や旅館の女将を連れて参拝に訪れたそう。自分も目が悪い(左目は失明して右目も視力が悪い)ので、他人の眼病も親身に心配していたのです。
その後、出雲大社や松江方面にも路線は延長されたのですが、本社は出雲市の雲州平田駅にあるそうです。知らなかったな。
名作鉄道映画のロケ地
9:26発の、出雲大社前行き直通の急行です。かなり混んでいましたが、運よく座ることができました。ホームの柱をよく見ると

『RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語』映画の舞台 一畑電車 と書かれていました。中井貴一さん主演で2010年に公開されたこの映画は、子供の頃の夢をかなえるために、49歳で一畑電車の運転士になった男性が主人公。
私鉄らしく、駅名も個性的なユニークなものが多いです。でも、松江イングリッシュガーデン前駅には要注意!

昔は「松江イングリッシュガーデン」として一般公開され、人気の観光地だったようですが、2019年に民間に譲渡され、結婚式場やレストランとして営業しているため、一般に公開されてはいないみたい。でも昔の古い訪問記や口コミ評価がネットに残っているし、松江しんじ湖温泉駅でも、一般公開していないという注意書きは見た記憶がありません。間違える人は、今でもいそうな感じがします。皆さんも気を付けてくださいね!
とにかくよく揺れる一畑電車
私が乗った急行列車は、出雲大社前駅までの所要時間が45分間。そんなに大した距離でもないのですが、第一印象は、「とにかくよく揺れる」。各駅停車よりもスピードが出ているから当然なのかもしれませんが、私が普段乗る阪神間の私鉄の特急よりも断然よく揺れました。
古い車両や古い線路、戦時下に線路が供出されたことに伴うスイッチバック(一畑口駅)などのため、揺れが大きいようです。行きも帰りもぼーっとしていたので、スイッチバックと分かっていませんでしたが、平坦地でのスイッチバックはとても貴重らしい。今度乗るときは、見逃さないようにしないと!
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